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中時集団、経営権委譲でリストラも


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年11月5日_記事番号:T00011363

中時集団、経営権委譲でリストラも

 
 旺旺食品を筆頭とする企業グループ、旺旺集団の蔡衍明董事長による買収を正式に発表したメディア大手、中時媒体集団(中時集団)では、今後経営権の委譲に伴い、リストラの可能性が指摘されている。5日付聯合報などが報じた。

 中時集団総管理処は4日夕方、買収に関する社内向け文書を発表した。その中で、蔡董事長が「いかなる企業においても、経営者の懐具合に頼らず、自己を頼りにせよ」と表明しており、利益獲得を重視していることに触れた。また、発行する中国時報と工商時報の2紙の方向性について「発行を続けるが、中国時報の損失を処理していく。工商時報は黒字だが、中国時報の従業員については改善の余地がある」と表明したため、リストラの可能性は否定できないみられる。

 旺旺集団によると、今回の買収は蔡衍明氏と親族によるもので、企業としての出資は行わない。中時集団も5日、中国時報や工商時報の1面に、「当集団は経営環境の悪化する中で、社会に対する責任と使命を果たすため、蔡氏への経営権委譲を決定した」という声明を掲載した。中時集団の余建新董事長は今後顧問に転任する。