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台塑集団、海運直航で年間20億元節減


ニュース 石油・化学 作成日:2008年11月5日_記事番号:T00011368

台塑集団、海運直航で年間20億元節減

 
 中台の海運直航で麦寮港(雲林県)が開放されることが決まり、台塑集団(台湾プラスチックグループ)は年間で20億台湾元(約60億円)のコスト削減を見込んでいる。5日付蘋果日報が伝えた。
 
 海運直航の実現で、中国浙江省寧波市の石油化学コンビナートとの海上原料輸送ラインが構築されることは同社にとって大きなプラスだ。麦寮港からの直航は、先ごろ死去したグループ創業者の王永慶氏の悲願でもあった。同社幹部は「王永慶氏が歴史的瞬間を見届けられなかったことだけが残念だ」と語った。台湾を訪れている中国・海峡両岸関係協会(海協会)の陳雲林会長は4日、王永慶氏の霊前で海運直航の実現を報告した。
 
 中台間の海運輸送はこれまで香港や石垣島を経由していたため、時間的にもコスト的にもロスが大きかった。直航実現で中台間では1~3日の納期短縮が見込まれる。同社幹部は「石化原料の価格急落で川下産業は在庫を抱えることを嫌っており、納期短縮は石化景気の後退局面では受注確保の秘密兵器になる」と述べた。