ニュース 電子 作成日:2024年2月7日_記事番号:T00113687
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は6日、熊本県に第2工場を設置することを発表した。第1工場設置のために合弁で設立したジャパン・アドバンスト・セミコンダクター・マニュファクチャリング(JASM)に、TSMC、ソニーグループ、デンソーに加え、トヨタ自動車(2%)も追加出資する。第2工場は年末に着工し、2027年末に稼働を開始する計画だ。7日付経済日報などが報じた。
TSMCは、JASMへの設備投資額は200億米ドルを超える見込みで、日本政府の支援を前提としていると説明した。
TSMCは同日の董事会で、JASMへの最大52億6200万米ドルの投資を承認した。
JASMの出資比率は、▽TSMC、86.5%、▽ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)、6.0%、▽デンソー、5.5%、▽トヨタ、2.0%──となる。
トヨタはデンソーに20%出資しており、トヨタグループ2社の出資比率は8.0%となり、ソニーを上回る。車載用半導体を安定的に確保する狙いとみられる。
熊本工場(Fab23)は、2月24日に開所式を行う。第1工場と第2工場を合わせて、月産能力は10万枚以上(12インチウエハー換算)になる予定だ。自動車、産業、民生、ハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)用途向けに40ナノメートル、22/28ナノメートル、12/16ナノメートル製造プロセスのほか、先進6/7ナノプロセスで生産する。
生産能力計画は顧客の需要に合わせて調整する。先端技術に通じた人材3400人以上を雇用する見込みだ。
EUV装置導入か
業界では、熊本第2工場は極端紫外線(EUV)露光装置を大量に搬入し、投資額は150億米ドルに上ると予想されている。月産能力は5万5000枚とみられる。第1工場の投資額は90億米ドル以内と推測されている。
米アリゾナに50億ドル
TSMCは董事会で、設備投資計画94億2148万米ドルを承認した。▽先進プロセス、▽先進パッケージング(封止)と成熟・特殊プロセス、▽工場建設──などに充てる。
うち、米国の完全子会社、TSMCアリゾナに最大50億米ドルの増資を行う。
南部科学園区(南科)には、ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ目標)製造センターを設置する。
TSMCの24年設備投資は280億〜320億米ドルの間の予定だ。
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