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上場企業1月売上高3.47兆元、AIブームが貢献【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2024年2月16日_記事番号:T00113738

上場企業1月売上高3.47兆元、AIブームが貢献【図表】(トップニュース)/台湾

 上場・店頭公開企業の1月売上高は合計3兆4700億台湾元(約16兆6000億円)で前月比5.15%増加、前年同月比8.43%増加し、22年1月の3兆5800億元に次いで、同月として過去2番目の高水準だった。9カ月連続で3兆元を上回った。ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)などAI(人工知能)関連企業の多くが前月比10%以上の増収だった。春節(旧正月、2024年は2月10日)連休明け初日(大発会)15日の台湾株式市場の加権指数の終値は前営業日比548.50ポイント(3.03%)上昇の1万8644.57ポイントで、過去最高値を更新した。第一金證券投資顧問の陳奕光・董事長は、今年通年の上場・店頭公開企業の売上高は前年比10%増加すると予測した。16日付経済日報などが報じた。

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 企業別の上位は、▽電子機器受託製造サービス(EMS)最大手、鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー)、5221億4100万元(前月比13.5%増、前年同月比20.9%減)、▽TSMC、2157億8500万元(前月比22.4%増、前年同月比7.9%増)、▽電子機器受託生産大手の和碩聯合科技(ペガトロン)、1093億5000万元(前月比31.6%増、前年同月比12.2%減)、▽半導体商社大手の文曄科技(WTマイクロエレクトロニクス)、736億9600万元(前月比25.3%増、前年同月比50.4%増)、▽ノートパソコン受託生産大手の広達電脳(クアンタ・コンピューター)、729億3700万元(前月比21.5%減、前年同月比19.0%減)──だった。上位5社で1兆元に迫り、上場・店頭公開企業全体の28.5%を占めた。

 業種別では、IC設計は前年同月比76.9%増、DRAM販売は45.5%増、IC販売は45.4%増などが大幅成長だった。

59社が過去最高

 上場・店頭公開企業の59社が過去最高を更新した。前月の92社は下回ったものの、前年同月の30社の約2倍だった。バイオテクノロジー関連株や、エレクトロニクス関連株が多かった。

 エレクトロニクス関連株は、▽放熱モジュールの奇鋐科技(アジア・バイタル・コンポーネンツ)、▽パソコンやマザーボード大手、技嘉科技(ギガバイト・テクノロジー)、▽プリント基板(PCB)大手の金像電子(ゴールド・サーキット・エレクトロニクス、GCE)──などAI関連企業が多かった。

AIサーバーとPC楽観

 第一金証券投資顧問の陳・董事長は、多くの業界で在庫水準が低下する中、昨年12月の受注分の出荷が今年1月にずれ込んだほか、前年は1月に春節(旧正月、2023年は1月22日)連休があり稼働日が少なかったため、前月、前年同月を上回ったと分析した。今年2月は春節(旧正月、24年は2月10日)連休があり稼働日が少ないが、第1四半期(1~3月)の売上高は9兆~10兆元が見込めると予測した。

 台新証券投資顧問の黄文清・副総経理は、第1四半期は電子業界の非需要期(閑散期、オフシーズン)で、第2四半期(4~6月)はAIサーバー生産能力の増加次第だが、下半期(7~12月)はAI搭載PCで、成長軌道を取り戻すと予測した。

 

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