トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車の蘇純興・総経理は16日、2024年の台湾新車販売市場は45万台以上と予測した。新型コロナウイルス禍の納車遅れは解消しており、自動車メーカーの供給が安定し、過去18年で最高だった前年の47万6987台を下回るものの、今年も高水準が続くと楽観した。17日付経済日報などが報じた。

　和泰汽車の24年目標は17万台、市場シェア37.8％だ。内訳は、▽トヨタ、13万6500台、▽レクサス、2万6500台、▽日野、7000台──。

　23年新車登録台数は16万6000台以上で、初めて16万台を上回った。22年連続で台湾市場の首位だった。うちトヨタは12万9000台で、市場シェアは27.1％だった。レクサスは3万台以上で、高級車市場シェア26.8％だった。

蘇・総経理は16日、地政学的リスクや各国の金融政策など不確定要素があるものの、今年の新車販売市場も楽観できると語った（和泰汽車リリースより）

HV「レクサスLBX」予約好調

　和泰汽車は16日、輸入スポーツ用多目的車（SUV）のハイブリッド（HV、HEV）モデル「レクサスUX300h」を発売した。販売価格は149万9000台湾元（約720万円）から。今年の販売目標は2400台。

レクサスUX300hは、12.3インチのデジタルダッシュボードが標準装備だ（和泰汽車リリースより）

　1月に発表した輸入ハイブリッドSUV「レクサスLBX」は、これまでに予約1800台以上を受け付けており、予想以上の好評だ。

　トヨタでは、台湾生産の小型商用車「タウンエース」が好調なほか、今年、輸入セダン「カムリ」やスポーツカーの「GRヤリス」の新モデルを発売する。

水素バス「H2.シティゴールド」（和泰汽車リリースより）

　このほか、トヨタの水素を活用した燃料電池（FC）システムを搭載したカエタノ・バス社の低床バス「H2.シティゴールド」を路線バスに導入する計画だ。

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