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日本路線を大幅増便、TSMC熊本工場設置で九州など【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 運輸 作成日:2024年2月20日_記事番号:T00113812

日本路線を大幅増便、TSMC熊本工場設置で九州など【図表】(トップニュース)/台湾

 日本航空(JAL)は19日、訪日需要に応えるため、5月は東京(成田)~台北(桃園)線を週7便から週14便へ季節増便し、大阪(関西)〜台北(桃園)線を週4便運航すると発表した。一方、台湾の航空大手2社、中華航空(チャイナエアライン)は2月27日から台北(桃園)〜熊本線の定期便を週5便に増便し、3月31日から台北(桃園)〜福岡線を週19便に増便し、長栄航空(エバー航空)は3月31日から高雄〜福岡線を週7便にする。大都市だけでなく、九州の増便が多いのは、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場設置で、ビジネス・観光需要が高まっているためだ。19日付経済日報などが報じた。

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 中華航空は、27日から台北〜熊本線を週4便から5便に増やす。3月31日から台北〜福岡線は週16便から19便に増やす。

 中華航空は、九州でのビジネスと観光需要が期待できると説明した。3月末から九州便は週24便となり、台湾の航空会社で最も運航頻度が高い。TSMCの熊本工場は、2月24日に開所式を行い、年内に量産を始める予定だ。

 このほか中華航空は、3月2日から桃園〜名古屋(中部)線を週7便から11便に増やす。

 エバー航空は、高雄〜福岡線のほか、3月6日から台北〜松山(愛媛)線の運航を週2便で再開し、3月20日〜4月30日は週4便に増便する。花見シーズンの観光が期待できるためだ。

タイガーエア、日本便が80%

 中華航空傘下の格安航空会社(LCC)、台湾虎航(タイガーエア台湾)は、日本の19都市に就航しており、台湾の航空会社で最も多い。日本路線は、昨年の売上高の80%を占めた。今年は日本の地方都市と協力して、台湾出発の旅行者だけでなく、日本からの台湾旅行者も増やす計画だ。

/date/2024/02/20/00taoyuan_2.jpg空の玄関口、桃園国際空港は、春節(旧正月、24年は2月10日)連休や連休前後に、海外旅行に出掛ける客でにぎわった(桃園空港1月31日リリースより)

中国便、団体旅行停止が打撃

 一方、中国便は低調なままだ。中華航空と傘下の華信航空(マンダリン航空)は、中国の8都市との間で週62便を運航し、エバー航空と傘下の立栄航空(ユニ・エアー)は8都市で50便を運航している。 

 台湾は3月から中国行き団体旅行を解禁する予定だったが、交通部観光署(観光庁に相当)は8日、中国が台湾行き団体旅行を再開していないなどの理由で、台湾の旅行会社に対し、中国行き団体旅行の募集を即日停止するよう命じた。王国材・交通部長は20日、6月以降の団体旅行の出発を停止しているが、中国の誠意がみられれば、再開を検討すると語った。

 交通部観光署の統計によると、2023年1〜11月の中国への旅行者は158万9113人と、新型コロナウイルス流行前の19年の4割しか回復していない。中国からの訪台旅行者は19万3810人だった。

 

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