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発がん性疑いの着色料、火鍋店の海底撈にも(トップニュース)/台湾


ニュース 食品 作成日:2024年3月4日_記事番号:T00114015

発がん性疑いの着色料、火鍋店の海底撈にも(トップニュース)/台湾

 桃園市政府衛生局は3日、新北市の保欣企業など4社が中国から輸入した粉末唐辛子から発がん性の疑いがあり台湾で食品への添加が禁止されている着色料、スダンIIIが検出されており、台湾に16店舗ある中国の火鍋(鍋料理)チェーン「海底撈火鍋(カイテイロウヒナベ)」の調味料「血旺調味料」にも使われていたと発表した。台湾新北地方検察署は2日、食品安全衛生管理法(食安法)違反や詐欺の容疑で、中国から問題の粉末唐辛子を輸入した保欣企業の責任者、劉慶士氏の身柄を拘束した。新北市政府衛生局は3日、保欣企業は製品からスダンIIIが検出されたことを知りつつ、他の出荷先に知らせたり、政府に報告しなかったとして、食安法違反で200万台湾元(約950万円)の罰金を科すと発表した。4日付中国時報などが報じた。

/date/2024/03/04/00newtaipei_2.jpg新北市政府衛生局は1日、保欣企業が輸入したスダンIIIを含む粉末唐辛子が、済生が製造したカレー粉に使用されており、回収を命じたと説明した(1日=中央社)

 調査によると、保欣企業は昨年末に出荷先から製品にスダンIIIが含まれているとの検査結果を知らされ、返品された製品を済生など他の業者10社に再販していた。

/date/2024/03/04/00she_2.jpg薛瑞元・衛福部長は4日、スダンIIIを含む製品の出荷先が続々と判明していると説明した(4日=中央社)

 海底撈は、台湾の16店舗から調味料を回収し、検査に送ったと説明した。

6日にも検査結果発表

 衛生福利部(衛福部)食品薬物管理署(TFDA、食薬署)は現在、100%のロット別抜き取り検査を開始した昨年12月11日以前に輸入した中国製粉末唐辛子を検査しており、6日までに検査結果を発表する予定だ。食薬署は、違反記録がある21社の中国製粉末唐辛子59ロットを溯及検査しており、35ロットは合格、10ロットはスダンIIIが検出され、14ロットは検査中だと説明した。

北部・中部・南部に出荷

 食薬署は2日、1日までに粉末唐辛子や製品合計26トンを回収したと説明した。

 高雄市政府衛生局は2日、市内の海順国際食品や津桟国際貿易、佳廣国際貿易の3社が製造販売していた粉末唐辛子からスダンIIIが検出されたと発表した。33トンを押収し、残り34万トンは既に新北市や桃園市、台中市、台南市、高雄市などに出荷されていたと説明した。

 高雄市政府衛生局は、原材料は津桟国際貿易と佳廣国際貿易が中国の「Kavin Shipping Ltd.」から輸入した粉末唐辛子で、高雄地方検察署(地検)が調査中と説明した。

 台中市食品薬物安全処は2日、市内や市外の鍋料理店など飲食店に出荷された問題の中国製粉末唐辛子や製品など合計4.15トンを回収したと説明した。

 2月20日以降、えびせんべいスナック「蝦味先 香辣口味(唐辛子味)」、金安記食品廠のポークジャーキー「香辣猪肉乾」と「香辣猪肉絲」、鑫豪食品のクラッカー「菜䔕餅」に使用されていたと発表されている。

 

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