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作成日:2008年11月6日_記事番号:T00011408
中小型パネルのQ4出荷、過去3年で初のマイナス成長へ
中小型パネルのハイシーズンに当たる今第4四半期、世界市場での出荷量が前年同期比で2.2%の減少となり、過去3年で初めてマイナス成長に転じる見通しだ。市場調査会社、ディスプレイサーチの予測として、6日付経済日報が報じた。
ディスプレイサーチによると、中小型パネルの出荷量は昨年第4四半期、前年比26%の成長を記録した。一方、今四半期は、売上高ベースでもわずか3%の成長にとどまる見通しだ。通年予測は前年比7.9%増の26億7,000万枚で、売上高は15.8%増の256億米ドルだ。
用途別の予測は、携帯電話向けが売上高で2%成長と、昨年第4四半期の28%から大きく落ち込みそうだ。先進国では機能の向上した新機種への買い替え意欲が低下、中国など新興市場では不況の影響で低価格機種の需要が落ちているという。
デジタルカメラ向けは2007年から既に出荷が下落傾向にあり、デジタルフォトフレーム向けは第4四半期、前年比でマイナス19%まで落ち込む見込みだ。PND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス、簡易型カーナビ)向け、今年通年で前年比45%の成長が見込まれるが、2012年には成長率が6%、15年には3%まで低下するとみている。