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三大科学園区の23年売上高、南科が初の竹科超え【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2024年3月12日_記事番号:T00114170

三大科学園区の23年売上高、南科が初の竹科超え【図表】(トップニュース)/台湾

 国家科学および技術委員会(国科会、NSTC)が11日発表した南部科学園区(南科)に進出する企業の2023年売上高は前年比6.88%増の1兆5900億台湾元(約7兆4000億円)で過去最高を更新し、初めて新竹科学園区(竹科)の売上高を上回った。南科に新たに20社が入居したことや、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が22年末、南科のFab18工場で、3ナノメートル製造プロセスの量産を開始したことが貢献した。12日付工商時報などが報じた。

/date/2024/03/12/00sciencepark_2.jpgTSMCの先進プロセスの工場拡張について国科会の呉政忠・主任委員は11日、三大科学園区で、2ナノ、1.4ナノまで問題ないと語った(国科会リリースより)

 竹科の23年売上高は前年比11.98%減の1兆4200億元で、中部科学園区(中科)は19.78%減の9400億元だった。

 ▽竹科、▽中科、▽南科──の三大科学園区の23年売上高は合計3兆9400億元で、前年比7.56%減少した。前年割れは15年以来、8年ぶり。22年に次ぐ、過去2番目の高水準だった。

 三大科学園区の23年輸出額は4.67%減少の2兆6500億元だった。世界経済の減速、サプライチェーン(供給網)の再編、インフレなどが影響した。

 三大科学園区の就業者数は32万2936人で、横ばいだった。

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24年、プラス成長予測

 三大科学園区の主要産業の23年売上高は、半導体は3兆372億元で、前年比8.67%減少した。内訳は、▽竹科、9804億元(前年比13.9%減)、▽中科、7607億元(23.3%減)▽南科、1兆2960億元(8.5%増)──で、南科が最高だった。

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 2位以下は、▽液晶パネルなど光電、4107億元(7.7%減少)、▽コンピューターと周辺機器、2077億元(2.5%減少)、▽精密機械、1260億元(6.1%減少)──だった。

 続いて、通信は998億元で、前年比8.9%増加した。低軌道(LEO)通信衛星産業が貢献した。

 バイオテクノロジーは424億元で5.8%増加した。新薬や医薬品開発・製造受託(CDMO)、コンタクトレンズなどの医療機器や検査試剤の輸出が増加した。

 国科会は、今後▽AI(人工知能)、▽第5世代移動通信(5G)、▽ハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)──分野で、半導体の先進製造プロセスが発展し、三大科学園区の24年売上高は成長すると予測した。

 

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