ニュース その他製造 作成日:2024年3月19日_記事番号:T00114302
ドローン(無人機、UAV)メーカーの昶瑞機電(CRG)は18日、重量物運搬用ドローンのパワーモジュールを発表した。空飛ぶクルマ(UAM)や物流ドローンの開発を手掛ける日本のSkyDrive(スカイドライブ、本社・愛知県豊田市、福澤知浩代表取締役CEO)と、台湾の大型ドローンシステム会社の新楽飛無人機(7Aドローンズ)と協力して、中国製部品を使わないモジュールを生産し、ドローンメーカーに供給する。19日付工商時報などが報じた。
昶瑞機電が開発したパワーモジュールを搭載したドローン(嘉義県政府リリースより)
嘉義県政府は、ドローンのサプライチェーン(供給網)構築を推進している。昶瑞機電の新製品は、嘉義県朴子市で22年8月に運営を開始した亜州無人機AI創新応用研発中心(アジアUAV AIイノベーション・アプリケーションR&Dセンター)で発表された。
嘉義県政府は、昶瑞機電のパワーモジュール開発は重要なマイルストーンだと指摘した(嘉義県政府リリースより)
嘉義県政府経済発展処の江振瑋・処長は、同センターは産官学の約40社が入居し、今や重要なドローン産業クラスターとなったと説明した。ロシアのウクライナ侵攻を契機に、ドローン製造から、中国のメーカー「紅色供給網(レッドサプライチェーン)」を排除すること(中国外し)が国際社会の課題となっており、海外20カ国・地域や団体が同センターを訪れたと語った。
昶瑞機電は2011年設立。主にDCモーターとシーリングファンを手掛けている。近年、工業技術研究院(工研院、ITRI)の技術移転を受け、ドローンのパワーモジュール生産ラインを設置し、ハイエンドで高単価のドローン用モーターや電子速度コントローラー(ESC)にも参入している。
スマート展、自動追尾ドローン発表
警備会社の中興保全科技(台湾セコム)と聡泰科技開発(ユアン・ハイテク・デベロップメント)は18日、米エヌビディアのJetson Orin NXモジュールを使った台湾初の自動追尾機能搭載のクラウド型ドローンシステムを発表した。きょう19日開幕のアジア最大規模のモノのインターネット(IoT)展示会、智慧城市論壇・展覧(スマートシティーサミット&エキスポ、SCSE)でお披露目する。
同ドローンシステムは、人や車の捜索、探索のほか、災害発生時の救助、農業被害の点検や建設現場の危険箇所の確認などに利用できる。中興保全の林建涵・董事長は、従業員の安全性を高め、人件費や時間のコストを削減できると説明した。
【セミナー情報です】
在台日系企業の日本人経営者と同じベクトルで経営できる台湾人幹部のための研修、台湾人向けワイズ経営塾。合理的な経営意思決定の方法を学びます。4月17日開講。
検索は「4月、台湾人向けワイズ経営塾」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/111136.html
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722