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遠百信義の館内レストランで食中毒か、2人死亡(トップニュース)/台湾


ニュース 商業・サービス 作成日:2024年3月27日_記事番号:T00114455

遠百信義の館内レストランで食中毒か、2人死亡(トップニュース)/台湾

 百貨店大手、遠東百貨(ファーイースタン・デパートメント・ストアズ)の台北市信義区にある遠百信義A13に出店しているマレーシア風ベジタリアンレストラン、「宝林茶室(Polam Kopitam)」で、食中毒が発生したようだ。19日から27日午前までに、10人が嘔吐(おうと)や腹痛、下痢などの症状を訴え、うち2人が死亡した。台北市政府衛生局は24日、立ち入り調査を行い、食品安全衛生管理法(食安法)違反で営業停止を命じた。27日付聯合報などが報じた。

/date/2024/03/27/00restaurant_2.jpg宝林茶室の遠百信義A13店は、今月末でテナント契約が終了する予定だった(26日=中央社)

 10人は19~23日に、同レストランで食事をしていた。

 死亡した39歳の男性は22日午後、同僚とレストランで「チャークイティオ(米麺の焼きそば)」などを注文した。同日夜、嘔吐や腹痛、動悸などの症状を訴え、23日に新北市の病院を受診し、同レストランで食事した後に気持ちが悪くなったと医師に伝えた。点滴を受けて症状が緩和したため、帰宅した。病院側は検体を採取し、食中毒の疑いと当局に届け出た。男性は翌朝、急に悪化し、台北市の病院で24日に死亡した。死因はまだ特定されておらず、29日に検体の検査結果が出る。一緒に食事をした同僚(50歳、女性)は軽症で、近所の診療所を受診し、回復した。

 重症だった3人のうち、66歳男性1人が27日午前に死亡した。

原因は調査中

 台北市政府衛生局は、レストラン、従業員、患者から検体を採取した。2週間後に結果が出る予定だ。食中毒と判断されれば、業者に対し食安法違反で6万~2億台湾元(約28万~9億5000万円)の罰金を科す。

 台北市政府衛生局は24日、同レストランの立ち入り調査で、▽食器にゴキブリの排泄物のようなものがある、▽調理台に包丁などを置いている、▽従業員の健康診断書がない──ことを確認した。27日までに改善しなければ、食安法違反で6万元以上の罰金を科す。

 台北市政府衛生局食品薬物管理科の林冠蓁・科長は、死亡した男性とその同僚が注文したベジタリアンチャークイティオの食材はキャベツやブナシメジなどで、死に至る可能性は低いと指摘した。調査によると、19~23日に40人以上が同じ料理を注文しており、うち22日は10人が注文していた。

 蒋万安・台北市長は27日、宝林茶室の市内の全ての店舗に営業停止を命じたと述べた。

 

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