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13年前の冷凍精子、双子出産に成功


ニュース 社会 作成日:2008年11月10日_記事番号:T00011451

13年前の冷凍精子、双子出産に成功

 
 台湾医学大学付属病院はこのほど、睾丸(こうがん)がん患者の男性から13年前に採取した冷凍精子で妻の妊娠に成功し、先月双子の男児が生まれた。男性は現在35歳で、その後の化学療法で精子を作る能力を失っていた。

 8日付自由時報によると、男性は学生時代の1995年に睾丸がんと診断され、片方の睾丸を切除。もう一方の睾丸も化学療法で精子を作る能力を失う恐れがあるとして、泌尿器科医の勧めで精子を冷凍保存した。

 医師団は氷点下198度の状態で保存されていた精子を解凍し、試験管内で卵子に受精させ、受精卵4個を子宮内に戻したところ、そのうち2個が着床し、無事出産にこぎ着けた。

 曽啓瑞・同大医学部長によると、諸外国では21年間冷凍した精子による妊娠例があるという。

 台湾生殖医学会の李茂盛医師は「がん患者のほか、最近の生活様式の変化で台湾から夫が中国に赴任している夫婦などの間でも精子を冷凍保存する動きがある」と説明した。