ニュース 電子 作成日:2024年4月2日_記事番号:T00114559
業界のうわさによると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、米国アリゾナ州で海外初の4ナノメートル製造プロセスを採用する12インチウエハー工場(Fab21)で、4月中旬に試験生産を開始し、年末にも量産を開始できる見通しだ。劉徳音(マーク・リュウ)董事長は昨年7月時点で、量産開始は2025年上半期(1~6月)に延期すると語っていたが、早まる可能性が出てきた。2日付経済日報が報じた。
業界では、試験生産から量産までは6.5カ月かかり、検証に1カ月かかるとして、年末に量産の準備ができると計算している。
うわさについてTSMCは1日、アリゾナ工場の進捗は計画通りで、新たな情報があれば公表するとコメントした。
TSMCは18日に業績説明会を開催する予定だ。
従来計画通りか
TSMCのアリゾナ工場は、第1期は4ナノで生産し、第2期で3ナノを採用する計画だ。投資額は400億米ドルの予定で、外電の報道によると、米国政府から50億ドルの補助金を獲得できる見込みだ。
劉・董事長は昨年7月の業績説明会で、設備搬入の熟練エンジニアが不足しているため、アリゾナ工場の4ナノ量産開始時期を、従来予定していた24年から25年に延期すると説明していた。
アリゾナ工場は、米アップルやエヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、クアルコムなどが発注すると予想されている。
TSMCは米国に、アリゾナ工場のほか、ワシントン州キャマスに8インチウエハー工場がある。このほか、テキサス州のオースティン、カリフォルニア州のサンノゼにデザインセンターがある。
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