ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

花蓮沖東でM7.2の地震、7人死亡・736人けが(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2024年4月3日_記事番号:T00114591

花蓮沖東でM7.2の地震、7人死亡・736人けが(トップニュース)/台湾

 きょう3日午前7時58分、花蓮県沖を震源とする、震源の深さ15.5キロメートル、マグニチュード(M)7.2の地震が発生し、花蓮県で最大震度6強を観測したほか、台北市、新北市、桃園市、台中市などで震度5強、高雄市や台南市などで震度4を観測した。1999年9月21日にマグニチュード7.3を観測した中部大地震(921地震)以降、最大規模だった。花蓮県や台北市、新北市などで建物の損壊、閉じ込めなど、被害報告が相次いだ。3日午後2時時点で、落石などで7人が死亡、736人がけがをしており、77人が閉じ込められている。中央社電などが伝えた。

/date/2024/04/03/00building_2.jpg花蓮県花蓮市のビル、天王星大楼は45度近く傾斜した(3日=中央社)

 幹線道路、蘇花公路(省道台9線)のトンネル大清水随道(花蓮県)の出入り口付近で崖崩れと落石が発生し、トラックに乗車していた1人が死亡し、1人がけがをした。蘇花公路は閉鎖された。

 太魯閣(タロコ)国家公園(花蓮県秀林郷)では落石で2人が院外心停止(OHCA)となった。タロコ国家公園内の道路が寸断されており、3人が閉じ込められている。

 花蓮市軒轅路2号にある築38年、8階建ての商業ビル、天王星大楼は大きく傾き、5階と6階、地下に5人以上が閉じ込められている。これまでに9人が救出された。

 中部横貫公路(省道台8線)では多くの落石があり、台中市の一部区間で自動車12台、19人が立ち往生している。うち1台は落石が直撃し、乗っていた1人が頭に大けがを負った。

北部でも倉庫半壊など

 新北市中和区では、5階建ての倉庫が半壊した。従業員3人が救出され、今も従業員1人が閉じ込められているようだ。新北市新店区では、道路が陥没したが、周辺の住人は避難し、無事だった。

/date/2024/04/03/00newtaipei_2.jpg新北市中和区の倉庫は1~5階部分が半壊した(3日=中央社)

 台北市政府は午前10時すぎまでに、建物の損壊、ガス漏れ、漏水などの被害報告が計506件あった。台北市中山区大直街94巷では、マンションの建設現場でクレーンアームが折れる被害があった。

/date/2024/04/03/00crane_2.jpg新北市新荘区の建設現場でもクレーンが折れるなどの被害があった(3日=中央社)

 桃園国際空港では、ターミナルの天井板やスプリンクラーが落下し、3人が軽いけがを負った。

花蓮県、停班停課

 花蓮県政府は3日、公共機関・学校を休みとする「停班停課」措置を取った。台北市や新竹県や宜蘭県では、一部の学校が停班停課措置を取った。一時、新北市は停班停課との一部報道があったが、新北市政府は事実ではないと否定した。

 花蓮県の観光ホテル、花蓮翰品酒店(シャトー・デ・シン花蓮)は、営業を一時停止すると発表した。

 台北市の君品酒店(パレ・デ・シン)は、3日は館内レストラン頤宮(ル・パレ)を休業すると発表した。台北晶華酒店(リージェント台北)を運営する晶華国際酒店(シルクスホテルグループ、フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ、FIH)は、余震が続くので、屋上のプールを閉鎖すると発表した。

 行政院は午前、対策本部、中央災害応変中心(中央災害対応センター)を設立した。蔡英文・総統らが午前10時ごろ到着し、各地の状況を把握し、被害を最小限に抑えるよう指示した。蔡・総統は、市民に対し、最新かつ正確な情報の取得を呼び掛けた。

新北MRT環状線、運行停止

 地震発生後、台湾鉄路(台鉄)は、東部幹線の礁溪駅(宜蘭県礁渓郷)~鳳林駅(花蓮県鳳林鎮)間の運行を見合わせた。3日深夜に復旧する予定だ。

 台湾高速鉄路(高鉄)は午前9時~10時30分発の列車8便を運休した。

 台北都市交通システム(MRT)も一時運転を見合わせたが、午前10時ごろ全線で通常運行を再開した。台中MRT、高雄MRTも順次運行を再開した。新北MRT環状線は一部区間で高架のレールがずれ、運行を停止している。修理に時間がかかる見通しだ。

 労働部は3日、地震の影響で従業員が時間通りに出勤できなかったり、出勤できなくても、遅刻や欠勤扱いにしてはならないと説明した。

 新竹科学園区(竹科)管理局は、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)や力晶積成電子製造(パワーチップ・セミコンダクター・マニュファクチャリング、PSMC)や液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)が、苗栗県の竹南工場の設備を予防措置のため一時停止したと説明した。

 電子機器受託生産大手、▽広達電脳(クアンタ・コンピューター)、▽仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)、▽緯創資通(ウィストロン)、▽英業達(インベンテック)、▽和碩聯合科技(ペガトロン)──はいずれも、生産ラインは通常通り稼働していると説明した。

大規模な余震、今後3~4日注意

 中央気象署の呉健富・地震測報中心主任は、マグニチュード6~7規模の地震は台湾で年に2~4回発生するが、マグニチュード7以上の地震はまれだと指摘した。99年9月21日の中部大地震とほぼ同じ規模で、過去25年で最大だと説明した。今後3~4日はマグニチュード6~7の余震が続く可能性があると説明した。

/date/2024/04/03/00earthquake_2.jpg台湾本島の各地で、最大震度6強〜4弱の強い揺れを観測した(中央気象署リリースより)

 台北市や新北市などの携帯電話には、緊急アラート「国家級警報」が届かなかったことに対し、地震測報中心は、予測では震度4以上の基準に達していなかったためと説明した。

 

【セミナー情報です】
カタカナで学ぶ!ビジネス中国語セミナー。職場ですぐ使える中国語を紹介します。4月29日、5月14日の全2回開催。オンライン受講も受付中。
検索は「ワイズ、カタカナ中国語」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/114496.html