ニュース 電子 作成日:2024年4月9日_記事番号:T00114648
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は8日、米国アリゾナ州に第3工場を建設すると発表した。第2工場は2028年に2ナノメートルで生産を開始し、第3工場は29~30年に、2ナノか2ナノ以降の先進プロセスで生産する予定だ。TSMCにとって台湾以外で、最先端の製造プロセスとなる。9日付経済日報などが報じた。
TSMCは、アリゾナ第1工場は計画通り、25年上半期(1~6月)に4ナノで生産を開始すると説明した。第2工場は、予定していた3ナノのほか、28年にナノシートトランジスタ構造の2ナノで生産する予定だ。第3工場は21世紀の20年代末(29~30年)に、2ナノか2ナノ以降の先進プロセスで生産を開始する予定だ。
台湾では、新竹科学園区(竹科)宝山工場と高雄工場で、25年に2ナノで量産する計画だ。TSMCは、グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、米エヌビディアの4ナノ製品や、アップルのスマートフォンiPhone向け3ナノ製品など、最先端の製造プロセスは台湾で生産している。
アリゾナ工場は、第3工場の稼働後、先進プロセス半導体の世界市場シェア20%を占める見込みだ。
補助金66億ドル
TSMCは同日、米商務省とTSMCアリゾナが、米国のCHIPS・科学法(通称・CHIPS法、チップス法)に基づき、最高66億米ドルの補助金を受ける予備的覚書(PMT)に署名したと発表した。米国政府から50億米ドルの融資枠と設備投資に対する25%税優遇措置も受ける。
TSMCの米国投資は第3工場建設を合わせると650億米ドルとなり、従来の400億米ドルより62.5%増加する。
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