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富邦人寿、南山人寿株取得の検討示唆


ニュース 金融 作成日:2008年11月10日_記事番号:T00011465

富邦人寿、南山人寿株取得の検討示唆

 
 米保険最大手AIGが台湾保険大手、南山人寿保険に対する持ち株の一部を売却すると伝えられる中、富邦人寿保険の蔡明興董事長(富邦金融控股副董事長)は7日、このほど買収したING安泰人寿の従業員を集めた会合で、「AIG(南山人寿)を合併するか否か検討するかもしれない」と述べた。8日付経済日報などが伝えた。

 ただ、蔡董事長の発言について、富邦金控幹部は「現場の雰囲気を盛り上げるための発言だと思う。南山人寿に関する取締役会での決議は行っていない」と述べた。

 一方、南山人寿はAIGによる株式売却説について、「本部は戦略的投資者を迎え入れる方針を伝えてきているが、経営権は保持する」と強調した。

 金融危機の直撃を受けたAIGは米政府から1,230億米ドルに上る公的支援を受けており、返済財源を確保するため、南山人寿を含む海外資産の売却を計画している。AIGは南山人寿売却に向けた財務コンサルタントに指名されたJPモルガンは、既に国泰金融控股、新光金融控股、兆豊金融控股などと接触した。

 これまでに新光金控、兆豊金控は南山人寿株取得の可能性を明確に否定しており、候補は台湾勢では富邦人寿に絞られている格好だ。