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《24年花蓮地震》花蓮地震で被災、宿泊施設2軒が営業終了(トップニュース)/台湾


ニュース 商業・サービス 作成日:2024年4月10日_記事番号:T00114677

《24年花蓮地震》花蓮地震で被災、宿泊施設2軒が営業終了(トップニュース)/台湾

 花蓮県花蓮市にある高級ホテル、翰品酒店花蓮(シャトー・デ・シン花蓮)は8日、閉館すると発表した。従業員86人全員を解雇する。3日の花蓮地震で営業を継続できず、全員を解雇すると発表した初めての宿泊施設だ。花蓮にあるホテル100軒のうち、45軒が被害を受けたとされる。無期限休園中の国立公園、太魯閣国家公園内にある旅館、太魯閣山月村(タロコビレッジホテル)も同日、営業を終了し、従業員を解雇すると表明した。10日付経済日報などが報じた。

/date/2024/04/10/00hotel_2.jpg翰品酒店花蓮は、地震で被災した建物が危険と判定され、「赤紙」が貼られた(9日=中央社)

 労働部は9日、シャトー・デ・シン花蓮から4月に69人、5月に17人を解雇する計画の届け出があったと説明した。

 シャトー・デ・シン花蓮は、1階の柱の被害が深刻で、早急な補強工事が必要なほか、創業40年以上がたち、もともと来年建て替える予定だったため、閉館すると説明した。予約者に連絡し、他のホテルに予約を変更するか、全額返金する。

 親会社の雲朗観光(LDCホテルズ&リゾーツ)は、解雇する従業員は別の事業への配置転換を打診すると説明した。

 台湾原住民のタロコ族をテーマとした旅館、太魯閣山月村の代表者、鄭明岡・村長は、ちょうど10年ごとのOT(運営、譲渡)契約の期限が今年9月23日だったため、契約を更新しないと説明した。客室などの被害が深刻な上、太魯閣国家公園の営業再開まで最低1~2年かかる見通しで、その間、観光客が見込めないためと語った。タロコ族42人余りが正社員として働いていた。

/date/2024/04/10/00rock_2.jpg太魯閣山月村の鄭・村長は、巨大な落石があるほか、客室などの設備が深刻な被害を受けており、「村長の夢は地震で破れた」と語った(9日=中央社)

遠雄海洋公園は休業

 太魯閣国家公園内にある晶華国際酒店(フォルモサ・インターナショナル・ホテルズ、FIH、シルクスホテルグループ)傘下の高級ホテル、太魯閣晶英酒店(シルクスプレスタロコ)は、4月30日まで休業すると発表した。建物は頑丈で被災していないが、周辺道路の交通が不便なためと説明した。

 シルクスプレスタロコは3日の地震発生後、道路が不通となり孤立した。従業員がすぐに対策チームを立ち上げ、宿泊客319人をサポートし、ホテルの発電設備を利用して電力や水を安定供給して過ごしていた。

 趙嘉綺・総経理は、宿泊客は全員無事に下山し、従業員240人のうち30人がホテルに残り、他の従業員は下山して休養していると説明した。

 同じシルクスホテルグループ傘下の捷絲旅(ジャストスリープ)花蓮中正館(花蓮市)は、建物は無事で、通常通り営業しているが、4月の客室稼働率は30%に低下した。

 花蓮市寿豊郷の海洋テーマパーク、遠雄海洋公園(ファーグローリー・オーシャンパーク)は9日、4月30日まで休業すると発表した。

 

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