ニュース 電子 作成日:2024年4月19日_記事番号:T00114859
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家(シーシー・ウェイ)総裁は18日の業績説明会で、今年の世界の半導体市場の見通しを10%成長へと、従来予想の10%以上の成長から引き下げた。ファウンドリー市場は15~17%成長と、従来予想の20%成長から引き下げた。車載用半導体市場は前年割れと、成長予測を引き下げた。一方、AI(人工知能)関連は楽観でき、TSMCの2024年売上高は前年比21~26%増の目標で変更はないと強調した。19日付経済日報などが報じた。
魏・総裁は、AI関連の見通しは28年まで1年延び、TSMCの28年売上高構成比は20%を超えると予測した。今年のAI構成比は13~14%の見通しだ。今後5年のAIサーバー用プロセッサーの年平均成長率(CAGR)は50%と予測した。
今年の設備投資は280億~320億米ドルで変更しなかった。
Q1純利益、同期の過去最高
TSMCが18日発表した第1四半期(1~3月)の連結売上高は前期比5.3%減少、前年同期比16.5%増加の5926億4000万台湾元(約2兆8000億円)だった。粗利率は53.1%、営業利益率は42.0%だった。純利益は前期比5.5%減少、前年同期比8.9%増加の2254億9000万元で、同期として、過去最高だった。
製造プロセス別の売上高構成比は3ナノメートル製造プロセスが9%で、前期比6ポイント低下した。5ナノは37%で、2ポイント上昇し、7ナノは19%で、2ポイント上昇した。7ナノ以降の先進プロセスの合計は65%だった。
最終製品別では、高性能計算(HPC)が46%で、前期比3ポイント上昇し、スマートフォンは38%で16ポイント低下した。消費者向け電子製品は2%だった。
花蓮地震、損失30億元
TSMCは、第1四半期はスマホが非需要期だったが、第2四半期(4~6月)はスマホ向け3ナノや5ナノの需要が増えると予測した。
第2四半期の売上高は196億~204億米ドルと予想した。
TSMCは18日、3日に発生した花蓮地震の3日目に工場は全面復旧したものの、生産中のウエハーなどが破損し、保険金を除いた損害は30億元と発表した。第2四半期に計上し、粗利益率は0.5ポイント低下すると予測した。
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