ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム 会社概要 採用情報 お問い合わせ

コンサルティング リサーチ セミナー 在台日本人にPR 経済ニュース 労務顧問会員

《24年花蓮地震》花蓮でM6.0以上の地震2回、ビルとホテル傾斜【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2024年4月23日_記事番号:T00114909

《24年花蓮地震》花蓮でM6.0以上の地震2回、ビルとホテル傾斜【図表】(トップニュース)/台湾

 23日未明、花蓮県沖と花蓮県寿豊郷を震源とするマグニチュード(M)6.0とマグニチュード6.3の地震が発生し、花蓮県で最大震度5弱を観測した。3日のマグニチュード7.2の花蓮地震で被災し、危険(赤紙)と判定された花蓮市の統帥ビルと、営業を停止しているホテル、花蓮富凱大飯店が傾いた。建物内に人はいなかった。22日午後5時以降、マグニチュード5以上の地震が20回以上発生するなど、断続的に地震が続いている。花蓮県政府は23日、公共機関・学校を休みとする「停班停課」措置を取った。中央社電などが伝えた。

/date/2024/04/23/01hotel2_2.jpg花蓮市内の富凱大飯店は、被災建築物の危険度判定で危険(赤紙)と判定されていなかったが、23日の地震で傾いた。2週間以内に解体する予定だ(23日=中央社)

 23日午前2時26分、花蓮県沖を震源とする震源の深さ10キロメートル、マグニチュード6.0の地震が発生し、その直後の午前2時32分に、花蓮県寿豊郷を震源とする、震源の深さ5.5キロのマグニチュード6.3の地震が発生した。花蓮県で最大震度5弱を観測したほか、台中市で最大震度4、台北市や新北市、新竹県市で最大震度3、高雄市や台南市で最大震度2など、各地で揺れが観測された。

/date/2024/04/23/00building_2.jpg地震で傾いた花蓮市内のビル、統帥大楼。目撃者は、2階部分が1階になってしまったと語った(23日=中央社)

 交通部中央気象署の呉健富・地震測報中心主任は23日、3日の花蓮地震以来、1100回の地震があったが、うち22日午後5時8分~23日午前8時の間に、マグニチュード6~7の地震2回、マグニチュード5~6の地震21回を観測し、規模の大きい地震が増えていると指摘した。余震は半年~1年続き、回数は徐々に減少するものの、規模が大きい地震が発生する可能性は否定できないと語った。
/date/2024/04/23/300earthquake_2.jpg

 花蓮県政府の統計によると、23日午前時点で、地震で傾斜したり倒壊した建物は4軒で、けが人はいなかった。花蓮県寿豊郷は計100戸が停電した。

 新竹科学園区(竹科)に工場があるファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)や聯華電子(UMC)などは、人員や設備に被害はなく、生産に影響はほぼないと説明した。

中部横貫公路は一部通行止め

 幹線道路の中部横貫公路(省道台8線、台中市東勢区~花蓮県新城郷)の天祥~タロコ区間は地震による落石で、通行止めとなった。あす24日の状況をみて、午前8~9時、午後0~1時、午後4~5時の時間帯の通行を再開するか判断する。

/date/2024/04/23/00taroko_2.jpg中部横貫公路の天祥~タロコ区間は落石が多く、余震が続いているので、23日は全日、通行止めとなった(23日=中央社)

 花蓮県では23日午後2時ごろに豪雨が降り、台湾鉄路(台鉄)和仁駅と崇徳駅(花蓮県秀林郷)の間で土砂崩れが発生した。乗客や乗員は全員無事だった。

 

【セミナー情報です】
組織を活用し、業績を上げる事を深く考え実践できる。そんな日本人管理者の育成に最適です。幹部としての自覚を持ち、組織力発揮の立役者に!在台日系企業の日本人向け管理者研修。6月20日開講。
検索は「管理者研修、6月20日」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/111144.html