ニュース
社会
作成日：2007年6月25日_記事番号：T00001152
東森王総裁、８月中旬までの拘留決定
東森グループ内の複数の不正取引を指揮したとして逮捕・拘留された王令麟総裁の拘留期間が、８月16日まで延長されることが決まった。拘留判断に対する王氏の抗告を、台湾高等法院が22日却下したもの。
東森グループ内の資金調達はすべて王氏が取り仕切っていたとされ、不在が長期化することで、グループの財務に問題が生じることが懸念される。グループは合作金庫銀行を主幹事とする銀行団から30数億台湾元のシンジケートローンを借りているが、６月20日が期限だった元本の一部４億元を償還できなかった。銀行団は７月１日までに償還できない場合、担保である東森テレビを差し押さえるとしている。
同グループで働く社員は7,000人以上に上るが、今年の春節（旧正月）前のボーナスは、王氏が外部から５億元を調達して充てたとされており、厳しい財務状況がうかがえる。
