ニュース 電子 作成日:2008年11月12日_記事番号:T00011545
ノートパソコン(ノートPC)受託生産世界最大手の広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が、鴻海精密工業からの部品調達の一部をキャンセルしたもようだ。これまでクアンタが受注していた、アップルのMacBook(マックブック)生産の20%を鴻海に奪われたことへの対抗措置とみられる。JPモルガン証券の最新レポートを基に12日付工商時報が報じた。
クアンタはこの観測についてコメントを避けたが、EMS(電子機器受託生産サービス)大手のノートPC受託生産領域への進出によって、同市場での競争が加熱しているもようだ。レポートによると、クアンタの鴻海からの調達削減は、特に鴻準精密工業(フォックスコン・テクノロジー)からのもので、削減分はその他のメーカーに回されるとみられる。
今年第2四半期、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)の陳瑞聡総経理は業績説明会で、「鴻海がノートPC受託領域に進出するのは構わないが、受注獲得への動きが積極的過ぎれば、既存のノートPC受託メーカーとの部品サプライヤーとしての関係に摩擦が生じる」と警告していた。この指摘が現実となっているもようだが、今後クアンタの動きにコンパルも同調するかが注目される。
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