ニュース 電子 作成日:2024年5月28日_記事番号:T00115544
コネクタ大手、正崴精密工業(フォックスリンク)は27日、ユビタス(東京都新宿区、郭栄昌・CEO)と合弁会社を設立し、第4四半期(10~12月)に新北市土城区の工場に、AI(人工知能)計算センターを設置すると発表した。エヌビディアのグラフィックスプロセッサー(GPU)H100を計1024個搭載したサーバー128台を設置する予定で、台湾最大の演算能力となる。2025年にはB100やB200、GB200搭載サーバーを導入し、GPU数は1万240個、アジア最大の演算能力となる見通しだ。28日付経済日報などが報じた。
第1期の投資額は20億台湾元(約98億円)以下。演算能力は、エヌビディアが台湾のAI研究開発(R&D)センターに設置した自社開発のAI専用スーパーコンピューター「Taipei-1」の2倍となる。Taipei-1は、サーバー64台で、H100を計512個搭載する。
サーバーは、華碩電脳(ASUS)から調達する。ASUSの施崇棠(ジョニー・シー)董事長は、H100搭載サーバーに続き、エヌビディアが年末に出荷予定のGB200搭載サーバーも、できるだけ早く提供すると語った。
竹科・中科・南科も視野
合弁会社、優崴超級運算(優崴超算)の出資比率は、▽フォックスリンク、41%、▽子会社の森崴能源(シンフォックス・エネルギー)、10%、▽ユビタス、49%──。
ユビタスは、AI計算センターの運営とマーケティングを担う。郭栄昌・CEOは、パブリッククラウドサービスと、サブスクリプション方式のクラウドサービスや大規模言語モデル(LLM)を提供すると説明した。
フォックスリンクの郭台強・董事長は、AI計算センターは消費電力が莫大なため電力の安定供給が必要で、シンフォックスがグリーンエネルギー供給と電源管理サービスを担うと説明した。
また郭・董事長は、新竹科学園区(竹科)、台中科学園区(中科)、台南科学園区(南科)などに第2期、第3期の計算センターを設置する考えを示した。
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