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正峰工業、来年から薄膜太陽電池を量産


ニュース その他製造 作成日:2008年11月13日_記事番号:T00011567

正峰工業、来年から薄膜太陽電池を量産

 
 機電メーカーの正峰工業が、CIGS(銅・インジウム・ガリウム・セレン)系薄膜太陽電池の試産に成功し、来年から量産を開始する計画を明らかにした。同社はエネルギー事業全体で年間20億台湾元(約57億7,000万円)の売上高を目指している。13日付経済日報が報じた。

 同社の開発したCIGS系薄膜太陽電池は、試産段階のエネルギー変換効率が10.5%で、12~15%を目指して研究を続けている。将来的には発電コストが火力発電並みの1ワット当たり1ドルの製品を開発することが目標だ。

 園芸工具や発電機器市場を生産していた正峰は、市場の一極集中化が進んでいることや、経済規模および競争力などを考慮して今年3月、親会社と海外子会社の同製品部門を売却した。また園芸工具ブランド「McCulloch」も世界最大手のハスクバーナ(Husqvarna)に譲渡している。

 また同社では昨年から、これまでに培った技術を基に、太陽電池パネルとの併用が可能な家庭用小型風力発電機を開発、価格は太陽電池パネルの3分の1程度で、既にスペインの企業から注文を受け、サンプルを出荷することが決まっている。今後は欧米の家庭用製品市場に参入する予定だ。