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オークツリーの復盛買収、政府と調整つかず


ニュース 金融 作成日:2007年6月25日_記事番号:T00001158

オークツリーの復盛買収、政府と調整つかず


 国際的なプライベートファンド、オークツリー・キャピタルは、台湾のゴルフクラブ生産大手、復盛工業を株式公開買い付けで買収する計画だが、監督機関の認可が下りず、棚上げ状態となっている。25日付経済日報が伝えた。

 オークツリーは傘下の投資会社勇徳国際を通じ、復盛の全株式を283億台湾元で取得することを目指している。しかし、監督機関の認可が得られず、買収計画が頓挫する可能性も出てきた。

 勇徳国際は当初、今月27日までに株式取得を完了する予定だった。しかし、同社の取締役会は24日、公開買い付け期間を経済部の認可が下りてから3日後までとし、最終期限を7月27日まで延長することを決めた。

 勇徳国際はすでに復盛の創業者である李後藤氏一族の支持を得て、復盛株60%以上を取得済みで、それでも認可が下りないことに不満を募らせている。

 経済部投資審議委員会の関係者は、「案件はまだ審査中であり、コメントは差し控えたい」と話している。政府内部では、プライベートファンドによる企業買収で、企業が上場廃止となるケースが今後相次ぐことに懸念があるとされる。