ニュース 商業・サービス 作成日:2024年6月12日_記事番号:T00115805
台湾高速鉄路(高鉄)台中駅(台中市烏日区)直結の複合商業施設、台中高鉄娯楽購物城(台中高鉄エンタテインメント・ショッピングシティ)が6月30日、着工する。百貨店大手の広三そごう百貨が主導するコンソーシアム、第一大国際開発が11日、発表した。台湾最大規模をうたうショッピングセンター(SC)や展示会場が2026年末に開業し、高級ホテルなど全エリアが28年半ばに完成する予定だ。12日付経済日報などが報じた。
台中高鉄ショッピングシティの建築デザインは「山雲水」がテーマだ(広三そごうリリースより)
台中高鉄ショッピングシティの用地は4万8000坪で、延床面積は18万4000坪の予定だ。ショッピングセンターは地上8階、地下2階建てで、延べ床面積は10万2800坪。台中市にある新光三越百貨の台中中港店と、ショッピングセンター(SC)大手の台中大遠百(トップシティ)を合わせた面積の約2倍、台北市信義区の高級ショッピングセンター、台北101購物中心(台北101モール)の約5倍の広さだ。
ホテルは、地上22階、地下3階建てで、2万1300坪。オフィスビルは地上35階、地下4階建てで高さ185.6メートル、2万3600坪の予定だ。
台中高鉄ショッピングシティは、高鉄台中駅、台湾鉄路(台鉄)新烏日駅、台中捷運(台中MRT、TMRT)高鉄台中駅の3駅と直結する。第一大国際開発が2021年11月に交通部鉄道局と、70年の地上権設定契約を締結した。投資額は250億台湾元(約1200億円)以上とみられている。
第一大国際開発は、台中市の百貨店大手、広三そごう百貨が主導し、日本のデジタルコンテンツ制作会社、チームラボ(東京都千代田区、猪子寿之代表取締役)のほか、有名ホテルや映画館、不動産開発会社などが参画しているようだ。
高鉄台中駅は、23年の利用者が延べ2500万人、1日当たり平均6万5000人以上で、台北駅に次ぐ2位。中山高速公路(国道1号)やフォルモサ高速公路(国道3号)などの高速道路にも近く、交通の便が良い。
市場規模1千億元へ
台中市の人口は285万人で、新北市に次ぐ2位。中部6県市の消費の中心地で、周辺を合わせた人口は500万人以上だ。
台中市では、新光三越の台中中港店は23年売上高が前年比5.3%増の258億元、トップシティが5.4%増の214億元で、台湾の百貨店業界で店舗別の1位、2位を誇る。台鉄台中駅近くで23年にオープンした三井ショッピングパークららぽーと台中は、24年の売上高目標が80億元だ。三井アウトレットパーク台中港なども合わせ、大台中(台中市と周辺)市場規模は昨年の900億元を上回り、1000億元の大台に乗る可能性がある。
台中市では今後も、漢神百貨(漢神デパートメントストア)が25年末にショッピングセンター、漢神洲際購物中心を開業する予定など、複数の商業施設の開発が計画されている。
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