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作成日:2008年11月14日_記事番号:T00011582
100元が1000元に変身するATM、親子で80万元ネコババ
屏東県竹田郷で今年2月26日、女子高生が華南銀行の現金自動預払機(ATM)で500台湾元(約1,500円)を引き出したところ、なんと百元札の替わりに千元札が5枚出てきた。明細書を見ると、出金額は500元と記載されている。驚いた彼女がもう一度500元を引き出すと、やはり5,000元が出てきた。
帰宅した彼女からこのことを聞いた父親の顔光裕さん(49)はにんまり。飛ぶように華南銀のATMへ駆けつけ、娘のキャッシュカードを使って口座残金が7元になるまで現金を引き出し、千元札33枚計3万3,000元を手に入れた。
こんなおいしいチャンスを逃す手はないと考えた顔さんは、翌日娘の口座に新たに現金を入金したうえで、同様の手口を繰り返すこと7回。3日間で100回にもおよぶ引き出し操作を行い、計79万5,600元を不正に入手した。
これに気づいた華南銀が警察に通報し、モニターに映っていた映像から顔さん親子のネコババが判明。顔さんはあくまでも「出てきたのは百元札」と言い張ったが、モニターには千元札が出てきた画像がちゃんと残っていた。
華南銀によると、ATMの異常は、セキュリティ会社のスタッフが百元札を入れる箱に間違って千元札を入れたことが原因。近所の住民はみな知っていたが、余分に出た分は銀行に返金しており、顔さんだけがネコババを否定していた。
裁判所は13日、娘の間違った行為を正すどころか、自ら他人の財産を侵害する悪い手本を示し、犯行後も罪を悔いていないとして、顔氏さんに懲役3年の有罪判決を下した。なお、顔さんは元警官だというから笑えない。