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成長促進剤入り米国産豚肉、検査許容値を緩和


ニュース 食品 作成日:2008年11月14日_記事番号:T00011599

成長促進剤入り米国産豚肉、検査許容値を緩和

 
 行政院衛生署はこのほど、ラクトパミンなど成長促進剤(通称痩肉精)をはじめとする動物性医薬品の食品への残留値を測定する際の許容値を引き上げると予告し、成長促進剤入りの米国産豚肉が輸入されることへの懸念の声が高まっている。14日付自由時報などが伝えた。

 衛生署は先月、動物用医薬品の残留量に関し、検査基準を筋肉組織で0.02ppb(1ppbは10億分の1)から0.3ppbに、内臓組織で0.05ppbから0.5ppbに引き上げる方針を示した。これに対し、中華民国養豚協会は、「消費者の健康を無視するものだ」と批判した。一方、衛生署は「米国産豚肉に関する基準を緩和する計画はない」と説明し、検査基準の変更が問題の豚肉の輸入解禁を意味するものではないことを強調した。

 ラクトパミンなどは豚肉の赤身を増やし、脂身を減らす働きがあり、米国など24カ国で使用が認められている。台湾では昨年、精密な検査機器による検査で成長促進剤がわずかに検出され、衛生署が微量の含有を容認する立場を示したところ、養豚農家が抗議デモを行うなどの騒ぎに発展した。このため、衛生署は現在、微量でも検出を認めないとの基準を維持している。