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味全が減産、原料コスト上昇が影響


ニュース 食品 作成日:2007年6月25日_記事番号:T00001161

味全が減産、原料コスト上昇が影響

 食品業界で原材料コスト上昇による収益圧迫が懸念される中、味全は原料の粉乳価格急騰による収益減を防ぐため、異例の減産を決定した。25日付工商時報が伝えた。

 粉乳価格はオーストラリアでの干ばつの影響で上昇しているが、小売価格への転嫁が困難な上、現状の販売を続けても利益が上がらないため、減産に踏み切った。

 食品業界ではメーカー間の競争で、原材料コストの増加分を価格にすべて転嫁することはできず、味全は2億台湾元の特別予算でコスト増加分を賄う方針だ。

 蘇守斌同社総経理は、「中国での需要が旺盛で、原材料市場が短期間で下落に転じることは望めない」とみている。

 統一企業の乳飲料部門でも、生乳、砂糖、粉乳、包装材などの高騰で、少なくとも4億元のコスト増を見込んでいる。台湾、中国、東南アジアなどのグループ企業全体で原料調達を行うなどして、コスト低減を図る方針だ。