ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

生保会社の純資産割れ、8社に増加


ニュース 金融 作成日:2008年11月17日_記事番号:T00011622

生保会社の純資産割れ、8社に増加

 
 保険業界に統計によると、9月末時点での生命保険会社の実質純資産は約1,743億台湾元(約5,100億円)で、昨年末の4,355億元に比べ60%も減少した。6月末の2,744億6,000万元と比べても約1,000億元が吹き飛んだ計算だ。また、第3四半期に実質純資産がマイナスに転落した生保会社はこれまでの4社から8社に倍増し、金融当局による資本強化策の必要性が高まっている。17日付経済日報が伝えた。
 
 生保業界では、▽国華人寿▽幸福人寿▽国宝人寿▽興農人寿──の実質純資産がマイナスだったが、第3四半期はさらに▽遠雄人寿▽全球人寿(エーゴン)▽保誠人寿(プルデンシャル)▽宏泰人寿──も純資産割れを起こした。
 
 このうち、遠雄は40億元、宏泰は50億元の増資を決定、全球と保誠は年内に親会社からの追加出資を仰ぐ方向だ。残る4社は増資のめどが立っていない。
 
 金融当局は生保会社への出資、債務保証、再保険、高金利の負債の買い取りなどの支援策を検討しているが、現時点ではいずれも構想段階にとどまっている。出資、債務保証は当面の問題解決に最も有効だが、多額の予算措置が必要となるため、関係官庁との協議なしでは決定できない。