ニュース 電子 作成日:2024年7月9日_記事番号:T00116303
ノートパソコン受託生産大手、広達電脳(クアンタ・コンピューター)が8日発表した6月の連結売上高は前月比9.9%増、前年同月比23.4%増の1113億1800万台湾元(約5500億円)で、過去1年7カ月で最高だった。2カ月連続で1000億元以上だった。クアンタは、グラフィックスプロセッサー(GPU)供給がスムーズになり、AI(人工知能)サーバー出荷が順調だったと説明。下半期(7〜12月)はAIサーバーが急成長し、今年通年のサーバー売上高の5割以上を占めると予測した。9日付自由時報などが報じた。
クアンタは、北米の顧客の、エヌビディアのAI向けBlackwell GPU(ブラックウェルGPU)搭載サーバーラックの受注が満杯だ。近く、GB200搭載サーバーの出荷を開始する。
林百里(バリー・ラム)董事長は6月の株主総会で、AIの成長期が始まり、大型のクラウドサービスプロバイダー(CSP)がAIデータセンターを次々と設置し、規模を拡大していると指摘した。クアンタは顧客と長年の提携パートナー関係があり、受注が非常に多く、今年、来年は忙しくてたまらないと語った。また、ノートPCは毎年モデルチェンジするように、AIサーバーは2年ごとにモデルチェンジするため、クアンタは先取りして研究開発(R&D)する必要があると語った。
AI PCは慎重視
クアンタの6月のノートPC出荷台数は前月比12.5%増の450万台だった。第2四半期は前期比11.4%増の1050万台だった。
クアンタは、AI対応PCの製品ライフサイクルはまだ始まったばかりで、出荷量は限定的だと指摘した。長期的にはAI対応PCへのアップグレードが期待できるが、AI活用やAIサービスの発展はまだ時間がかかると説明した。
クアンタの第2四半期の連結売上高は前期比19.7%増、前年同期比26.5%増の3099億5400万元だった。上半期(1~6月)は前期比1.0%減、前年同期比11.3%増の5688億9400万元だった。
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