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レンズ大手ラーガン、「AIスマホ売れ行き不明」【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2024年7月12日_記事番号:T00116374

レンズ大手ラーガン、「AIスマホ売れ行き不明」【図表】(トップニュース)/台湾

 スマートフォン向け光学レンズ最大手、大立光電(ラーガン・プレシジョン)の林恩平・董事長は11日の業績説明会で、いずれのスマホブランドもスマホ市場を楽観しておらず、注目されているAI(人工知能)対応スマホも、売れ行きは不透明で、スペック向上を延期する顧客もあると認めた。一方、下半期(7~12月)はペリスコープ(潜望鏡)型の望遠カメラを搭載するスマホが増えると語った。12日付経済日報などが報じた。

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 市場では、アップルが今秋発売するとみられるスマートフォン新製品、iPhone16(仮称)シリーズはテトラプリズム(いわゆるペリスコープ型)望遠カメラを搭載するモデルが増加するとみられている。iPhone15シリーズは、 iPhone 15 Pro Max(iPhone 15プロマックス)のみテトラプリズム望遠カメラが搭載されていた。

 外電の報道によると、アップルのAI機能を搭載するiPhone16(仮称)の下半期(7~12月)の出荷目標は9000万台と、iPhone15を10%上回るようだ。ラーガンはハイエンドのレンズモジュールを近く出荷するとみられている。

 大口顧客と長期契約(LTA)を締結するとのうわさについて問われ、林・董事長は、カスタマイズ製品が多いので、顧客と必要な量を相談してから、生産能力の計画を立てているとのみ答えた。

 ラーガンの工場は今年末時点で13基となる。林・董事長は、昨年完成した新工場は、第4四半期(10〜12月)にフル稼働となり、続いて2025年第3四半期(7〜9月)に延べ床面積が2倍の新工場が完成する予定だと語った。

下半期フル稼働へ

 林・董事長は、スマホの在庫調整が一段落し、6月、7月、8月と引き合いが増え、下半期(7〜12月)はほぼフル稼働になると予測した。

 ラーガンの第2四半期(4〜6月)の連結売上高は前期比2.8%減、前年同期比34.1%増の109億8500万元だった。粗利益率は48.4%に低下し、純利益は、前期比26.4%減、前年同期比21.7%増の44億9800万元だった。

 製品別の第2四半期売上高構成比は、▽2000万画素以上、20~30%、▽1000万画素以上、50~60%、▽800万画素以上、0~10%、▽500万画素以上、20~30%──だった。

 上半期(1〜6月)の連結売上高は前期比29.3%減、前年同期比28.6%増の222億9100万元だった。純利益は106億900万元で、前年同期比52%増加した。

 

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