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作成日:2008年11月18日_記事番号:T00011668
エイサーのネットブック、クアンタに発注継続へ
宏碁(エイサー)はこのほど、低価格ノートパソコン(ネットブック)、「Aspire One(アスパイア・ワン)」の発注先から広達電脳(クアンタ・コンピュータ)を除外した当初決定を撤回したもようだ。18日付電子時報が伝えた。
エイサーは当初、同機種の来年分の生産を仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)と緯創資通(ウィストロン)に絞り、クアンタへの発注を打ち切るとしていた。しかし、クアンタ側が大幅な受注価格値下げに応じたことを受け、発注継続が決まったという。
業界関係者は「クアンタへの発注は発注量全体の70%を占める見通しで、クアンタがAspire Oneの発注を奪還したと言ってもよい」と評した。その結果、コンパルとウィストロンへの発注量は目減りしそうだ。
業界関係者によると、クアンタはエイサー、東芝からの受注が不振で、ノートPC出荷の年成長率15%とする目標達成が困難となったことから、10月末から受注価格の引き下げで、来年の受注確保に動いた。その結果、米ヒューレット・パッカード(HP)からインテルのモバイル向けプラットフォーム「カルペラ(Calpella)」搭載機種の生産を受注したのに続き、エイサーからの受注継続を確保した。
エイサーはクアンタへの発注継続に関し、公式にはコメントを避けている。