ニュース その他分野 作成日:2024年8月7日_記事番号:T00116836
行政院主計総処が5日発表した7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は2.52%で、前月比0.1ポイント拡大し、過去5カ月で最高だった。3カ月連続でインフレ警戒ラインの2%を上回った。台風3号(アジア名・ケーミー)の7月25日の横断による豪雨と強風で、農作物が被害を受け、野菜類は8.58%上昇、果物類は27.23%上昇で、過去2年で最高だった。主計総処は、8月もCPI上昇率は拡大する予想で、インフレ圧力はあるものの、物価は安定していると説明した。7日付工商時報などが報じた。
曹・専門委員は、野菜類の価格が跳ね上がり、消費者は物価上昇を実感していると指摘した(6日=中央社)
野菜類と果物類は、CPI上昇率の3割に寄与した。農業部の統計によると、台風3号の横断にかかわる農業被害は22億5600万台湾元(約100億円)。主計総処総合統計処の曹志弘・専門委員は、野菜の栽培を再開するのに少なくとも4週間、果物はそれ以上かかるとして、8月もCPI上昇率が拡大すると説明した。
一方、外食費は2.77%上昇で、4カ月連続で上昇幅が縮小した。
家賃の上昇率は2.51%、住宅修繕費は2.89%だった。曹・専門委員は、住宅価格のほか、修繕費や金利の上昇でコストが増加しており、まだ家賃上昇がとまらないと説明した。
電気料金は5.21%上昇、医療機関の掛号費(日本の初診料・再診料に相当)は14.03%上昇した。
駐車場料金は9.81%上昇、航空券は2.81%上昇など、交通関連も上昇した。
野菜と果物、エネルギーを除いたコアCPI上昇率は1.84%だった。
重要民生物資17品目(米、パン、肉類、サラダ油、洗剤など)の上昇率は0.06%だった。うち鶏卵は18.99%下落し、下落幅が過去3カ月で最大だった。牛乳は2.23%下落、ティッシュペーパー類は1.67%下落した。
PPI上昇率、過去1年半で最高
7月の生産者物価指数(PPI)上昇率は3.74%で、過去1年半で最高だった。台風3号の影響で農作物の価格が上昇したほか、▽化学材料・薬品、▽コンピューター・電子・光学製品、▽電子部品──などの価格が上昇した。電気料金値上げや台湾元安が響いた。
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