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奇美電8.5世代工場、第1期フル稼働は2年後【図】


ニュース 電子 作成日:2008年11月19日_記事番号:T00011704

奇美電8.5世代工場、第1期フル稼働は2年後【図】

 
 奇美電子(CMO)が南部科学工業園区高雄園区(高雄県路竹郷)に設置する第8.5世代液晶パネル工場は、今年第4四半期中に設備搬入、来年末の量産開始の予定だったが、19日付電子時報によると、不景気によって、同工場の第1段階計画である、単月でガラス基板3万枚投入という生産能力の100%達成は2010年にずれ込む見通しとなった。第2段階の量産スケジュールは未定だ。
 
 電子時報によると、8.5世代工場第1段階での主力は、55インチ型テレビ用パネルとみられる。
 
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 奇美電の今年第1~3四半期の資本支出は約830億台湾元(約2,400億円)で、第4四半期は当初250億元を予定していたが、現在約100億元まで引き下げており、通年では1,000億元前後となりそうだ。また、来年の資本支出は、今年に比べ60%の大幅減となる400億元以下になるとみている。
 
 最近市場では、パネルメーカーが工場を閉鎖するのではないかという観測も出ているが、奇美電の陳世賢財務主管は、「確かに生産能力利用率は低下しているが、イコール工場閉鎖ではない」と否定した。陳主管によると、同社の現在の稼働率は60~70%だ。