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AI搭載iPhone16発表、TSMCの3ナノ採用【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 電子 作成日:2024年9月9日_記事番号:T00117412

AI搭載iPhone16発表、TSMCの3ナノ採用【図表】(トップニュース)/台湾

 米アップルは台湾時間あす10日午前1時からの特別イベントで、生成AI(人工知能)機能「アップルインテリジェンス」を初めて搭載するスマートフォン新製品、iPhone16(仮称)シリーズを発表するとみられている。市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は6日、搭載する自社開発プロセッサー、アップルシリコン「A18」「A18プロ」は、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の3ナノメートル製造プロセスが採用され、下半期(7〜12月)のiPhone16(仮称)シリーズ4モデルの出荷台数は8670万台と、前世代のiPhone15シリーズと比べ8%増加すると予測した。アップルの2024年のスマホ生産台数は、サムスン電子を抜き、世界首位となる可能性がある。9日付経済日報などが報じた。

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 トレンドフォースは、iPhone16シリーズのコストはやや上昇したが、スマホ景気の低迷を考慮し、iPhone15シリーズと同水準かやや上回る価格になると予想した。

 証券会社は、TSMCの2024年売上高は前年比31〜34%増と、従来予想の26〜29%増を上回ると予測した。

インテル、TSMCの3ナノ採用か

 TSMCの3ナノは現在、アップルが最大の顧客だ。10月以降、クアルコムがAI機能対応の「Snapdragon 8 Gen4」、聯発科技(メディアテック)がAI機能対応の「天璣(Dimensity)9400」をリリースする予定で、いずれもTSMCに3ナノで生産を委託する。米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やグラフィックスプロセッサー(GPU)大手の米エヌビディアも3ナノを採用する。

 業界関係者によると、米インテルは、ファウンドリー事業「インテル・ファウンドリー・サービシズ(IFS)」が軌道に乗っておらず、9月4日に発表したAIパソコン向けプロセッサー「Core Ultraシリーズ2」(開発コード名・ルナレイク)から、3ナノ以降の先進プロセスは全てTSMCに生産を委託するようだ。インテルは8月、世界の全従業員の15%に相当する1万5000人の人員削減を実施すると発表していた。

封止・検査の外部委託拡大

 証券会社によると、TSMCは、3ナノ受注がアップル以外に拡大し、パッケージング・テスティング(封止・検査)を外部に委託している。主な委託先は、日月光投資控股(ASEテクノロジー・ホールディング、ASEH)、京元電子(KYEC)、矽格(シガード)など。第5世代移動通信(5G)対応、低消費電力、効率向上で、後工程のパッケージング・テスティングの時間が従来の2倍以上かかるためという。

 

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