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《24年台風18号》台風18号が高雄市に上陸、2人死亡・123人けが(トップニュース)/台湾


ニュース 社会 作成日:2024年10月3日_記事番号:T00117883

《24年台風18号》台風18号が高雄市に上陸、2人死亡・123人けが(トップニュース)/台湾

 中度(台湾基準。日本では強い~非常に強い勢力に相当)の台風18号(アジア名・クラトーン)が3日午後0時40分ごろ、高雄市小港区に上陸した。台湾を北上し、あす4日にも熱帯低気圧に勢力を弱める予測だ。災害対策本部、中央災害応変中心の3日午前8時30分時点の統計によると、落石や転落で2人が死亡した。けが人は123人、行方不明が2人。交通部中央気象署(CWA)は、北部の雨は4日も続くと、警戒を呼び掛けた。3日付自由時報などが報じた。

/date/2024/10/03/00typhoon_new_2.jpg3日午後2時時点の台風18号の進路予想図(中央気象署より)

 台風18号は3日午後2時現在、高雄市の東北東10キロメートルを、時速4〜7キロメートルで北上している。中心気圧は965ヘクトパスカル(hPa)、中心付近の最大風速は秒速35メートル(時速126キロ、風速12級に相当)、最大瞬間風速は秒速45メートル(時速162キロ、風速14級に相当)。

 中央気象署は3日午後3時時点で、▽超大豪雨(24時間当たり降水量500ミリメートル以上)、基隆市、新北市、高雄市、屏東県、台東県、▽大豪雨(24時間当たり降水量350ミリ以上、または3時間当たり200ミリ以上)、台北市、花蓮県、▽豪雨(24時間当たり降水量200ミリ以上、または3時間当たり100ミリ以上)、台南市、宜蘭県、澎湖県──などの強雨特報を発令し、注意を呼び掛けている。

 2日午後10時時点までの48時間降水量は、▽台東県、1369.0ミリ、▽屏東県、945.5ミリ、▽花蓮県、593.0ミリ、▽高雄市、544.5ミリ、▽新北市、289.5ミリ──に上った。中央気象署は2日、台東県の山間部の合計降水量は最大1600ミリ、平地は最大1100ミリ、屏東県の山間部は1000ミリ、恒春半島は最大1100ミリと、従来予測を引き上げた。

 中央気象署は、台風18号が上陸後、桃園市以南に強風をもたらし、高雄市、屏東県は最大瞬間風速14級(台湾基準、秒速41.5〜46.1メートル)もあり得ると予測した。

倒木など被害報告1000件以上

 台湾の全22県市は2日に続き、3日も公共機関と学校を休みにする「停班停課」措置を取った。うち▽嘉義県、▽台南市、▽高雄市、▽屏東県、▽花蓮県、▽台東県──の6県市は、3日連続となった。

 中央災害応変中心によると、30日夜、台東県で運転中の66歳の男性が落石に衝突し、死亡したほか、1日に花蓮県寿豊郷で70歳の男性が台風に備え自宅の木を手入れしていた際に、誤って3メートルの高さのはしごから転落して死亡した。

/date/2024/10/03/00hualian_2.jpg花蓮県寿豊郷の70歳男性は、2日に搬送先の病院で死亡が確認された(2日=中央社)

 建物の被害、土砂崩れや土石流、倒木などの被害報告は計1036件。台湾電力(TPC)によると、3日午後1時時点で停電は延べ21万5491戸で発生し、うち8万4305戸がまだ復旧していない。

/date/2024/10/03/00takao_2.jpg高雄市新興区では、街路樹が倒れ、通行中の自動車が下敷きになった。けが人はなかった(2日=中央社)

 

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