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資金洗浄疑惑、辜仲諒氏を逮捕・保釈


ニュース 政治 作成日:2008年11月25日_記事番号:T00011805

資金洗浄疑惑、辜仲諒氏を逮捕・保釈

 
 陳水扁前総統をめぐるマネーロンダリング(資金洗浄)疑惑を捜査している最高検察署特別偵査組(特捜部)は24日、指名手配されていた中国信託金融控股の辜仲諒・元副董事長が日本から戻ったため、背任の疑いなどで逮捕した。辜容疑者は12時間にわたる取り調べで容疑の大半を認めたことから、保釈金1億台湾元(約2億9,000万円)で保釈された。25日付自由時報が伝えた。

 検察当局は、陳前総統一族に対する1億元の贈賄疑惑、辜氏一族による龍潭科学園区(桃園県)の用地売却に絡む利益供与などの疑惑に関連し、辜容疑者を背任などの疑いで取り調べた。

 保釈された辜容疑者は記者団に対し、「株主と社会に対して謝罪したい。今後は司法による捜査に応じ、中国信託に対する影響を最小限にとどめたい」と述べた。辜容疑者はさらに「陳前総統が逮捕され、経緯を説明する必要があると感じた」と台湾に戻った理由を説明した。

 検察は保釈後の辜容疑者の身柄について、家族に特殊な疾病患者がいるため、人道的見地から出国制限や住所制限などを加えなかった。ただ、出頭要請に速やかに応じることと出境に際し検察の同意を得ることが保釈条件となっている。
 
T000118051

謝罪声明を読み上げる辜仲諒容疑者(中央)。保釈金は史上3番目の高額となった(25日=中央社)