ニュース 商業・サービス 作成日:2024年10月17日_記事番号:T00118116
陳世凱・交通部長は16日、今年の訪台旅行者延べ1000万人の目標達成は困難で、着地予想は750万人と述べた。現時点で580万人。中国人の台湾旅行の全面解禁が見込めず、当初の目標1200万人を引き下げたものの、円安で日本人旅行者も伸び悩んでいる。交通部観光署の周永暉・署長は、今年4月に花蓮地震、5月に中国の台湾周辺での軍事演習があり、外国人観光客に不安があると分析した。17日付経済日報などが報じた。
陳・交通部長は同日の立法院交通委員会の答弁で、訪台旅行者1000万人の目標は来年に繰り越すと説明した。林徳福・立法委員(国民党)が、中国人観光客が来なくても達成できるのかと質問し、陳・交通部長は、もちろん来てほしい、政治問題化せず早く開放してほしいと語った。
許智傑・立法委員(民進党)は、タイやフィリピンなどからの訪台に査証免除(ノービザ)待遇を試験的に行っているが、インドやインドネシアなどに拡大することを提案した。陳・交通部長は、外交部と協議すると答えた。
周・署長は、来年の1000万人目標に向け、初めて台湾を訪れる旅行者を増やすため、台湾旅行の露出を増やすほか、リピーターを中南部に呼び込むと説明した。
■日本人は2位、中国人は8位に転落
交通部観光署の統計によると、1〜8月に訪台した外国人旅行者は497万人で、前年同期比30%増加した。国・地域別では、▽香港、80万4202人、▽日本、79万5285人、▽韓国、62万1417人、▽米国、41万6392人、▽フィリピン、30万799人、▽マレーシア、27万6369人、▽タイ、26万1961人──と続き、中国は26万1195人で8位だった。
コロナ前の19年は、首位は中国の271万4065人、2位は日本の216万7962人だった。
■海外旅行は55%増
一方、台湾人の1〜8月の出境者数は1139万人で、前年同期比55%増加した。旅行先は、▽日本、409万6116人、▽中国、182万9203人、▽韓国、94万2884人、▽ベトナム、83万6933人、▽香港、79万8713人──と続いた。
今年通年の出境者数は1750万人に上り、コロナ前の19年を上回ると予想されている。
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