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漢方薬からの西洋薬成分検出、検査基準で論争


ニュース その他製造 作成日:2008年11月25日_記事番号:T00011818

漢方薬からの西洋薬成分検出、検査基準で論争

 
 漢方薬メーカーが生産した医薬品から、西洋薬の成分と化学組成が基本的に同じ「類縁化合物」が検出され、これまでに100社以上が薬事法違反で処分されている問題で、業界が行政院衛生署に対し、検査基準を明確化するよう求めている。25日付経済日報が伝えた。

 晶旺生物科技が生産する「虫草晶力旺」から西洋薬の類縁化合物が検出され、同社の馮源鳳董事長が薬事法違反に問われた裁判ではこのほど、最高裁で馮被告に懲役2年、罰金60万台湾元(約174万円)の判決が確定した。これに対し、漢方薬メーカーからは「バイオ産業の発展を妨げる判決だ」として強い反発の声が上がっている。

 馮被告は「薬事法には西洋薬の類縁化合物とは何かということが明示されておらず、2006年以前に多くの業者が衛生署の公告や通知、政府認証機関による認証もないままで処分を受けた」と指摘、処分は法的根拠を欠くと批判していた。

 問題とされた類縁化合物も、天然植物に本来含まれているものが多く、化学組成が似ているからといって、しゃくし定規に 「西洋薬」と認定されることに対し、業界は強い不信感を持っている。