ニュース 自動車・二輪車 作成日:2024年10月28日_記事番号:T00118289
電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)を合わせた電動車・エコカー(中国語は新エネルギー車、NEV)の1〜9月の新車登録台数は前年同期比32.5%増の11万6706台で、市場シェアは33.9%に上昇した。内訳は、EVが2万8753台でシェア8.4%、HEVが8万7953台でシェア25.6%だった。ガソリン車からEVに転換する移行期として、各社はHEVを相次いで発売している。28日付工商時報が報じた。
ハイブリッド車の1〜9月の新車登録台数は前年同期比26.8%増の8万7953台だった。24年通年では10万台となり、過去最高を更新する見通しだ。
ヒョンデの台湾総代理店、南陽実業は25日、ハイブリッドSUVの「サンタフェ」を発売した。販売価格は172万9000台湾元(約830万円)から。発売前1週間の予約受付で、今年の割り当て台数を上回る200台以上の申し込みがあった。来年は月100台以上供給できるよう、ヒョンデに割り当て台数の引き上げを求める。通年の販売台数は1500台以上を目指す。
ハイブリッドSUVの「サンタフェ」は5車種。先着100台は2万元引きで購入できる(南陽実業リリースより)
南陽実業の徐伯達・総経理は、今年のハイブリッド車の販売構成比は29%、EVを合わせると30%となり、来年は33%に上昇すると予想した。
トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車は、10月1日に発売した台湾生産スポーツ用多目的車(SUV)「カローラクロス」の新モデルのうち、ハイブリッド車が販売の50%を超えると予想した。
■「中国車」問題でEV減速
EVの1〜9月新車登録台数は前年同期比53.7%増の2万8753台で、早くも23年通年の2万5489台を上回った。24年通年では前年比37%増の3万5000台となり、従来予想の4万台は下回るものの、過去最高を更新する見通しだ。
EVの1〜9月新車登録台数の首位はテスラで、前年同期比18.7%増の1万1701台、市場シェアは40.1%だった。
2位は、今年に入り台湾初の純電動自動車(BEV)「ラクスジェンn7」の納車を開始した裕隆集団の自社ブランド、納智捷汽車(ラクスジェン・モーター)だった。1〜9月の新車登録台数は5709台で、EVの市場シェアは20%だった。24年通年では1万台を超えると予想されている。
このほか、▽起亜自動車(KIA)の「EV9」、▽フォルクスワーゲン(VW)の「ID.4」、「ID.5」、▽裕隆日産汽車の「アリア」、▽VWグループのシュコダの「エンヤック」、▽現代自動車(ヒョンデ・モーター)の「コナEV」、▽BMWの「iX2」──などの発売で、EV販売が進んだ。
一方、今年8月からのいわゆる中国車の台湾生産比率規制で、裕隆集団の中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)はBEVのスポーツ用多目的車(SUV)「MG4」の購入予約受付を停止した。
EVとHEVを合わせたエコカーの市場シェアは、2021年15.2%、22年22.3%、23年26.2%と、年々上昇している。
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