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力晶、太陽電池の合晶から役員引き揚げ


ニュース 電子 作成日:2008年11月25日_記事番号:T00011831

力晶、太陽電池の合晶から役員引き揚げ

 
 DRAM最大手の力晶半導体(パワーチップ・セミコンダクター、PSC)は24日、太陽電池シリコンウエハーを生産する合晶科技(ウエハーワークス)から役員を引き揚げたと発表した。力晶は今回の決定について、「本業のDRAMに経営資源を集中するため」と説明している。25日付経済日報が伝えた。

 力晶は今回、董事(取締役)と監事各1人が辞任した。市場では力晶が資金不足を解消するため、保有する合晶株を売却する前触れではないかとの観測も出ている。力晶が保有する合晶株は1万3,900株余りで、時価5億台湾元(約14億5,000万円)に相当する。

 力晶は「DRAM景気が依然低迷しており、本業に集中するため、半導体と関係ない事業からひとまず撤退することにした」とコメントした。

 力晶は台湾半導体業界の中でも太陽電池事業に早期に参入した企業で、太陽電池メーカーの新日光能源科技(ネオソーラーパワー)にも10%以上を出資している。合晶からの役員引き揚げは、力晶が太陽電池事業への投資を段階的に縮小する動きを象徴しているようだ。

 力晶はDRAM不況の影響で、第1~3四半期の最終損失が300億元に膨らんでいる。