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10月のM1Bが大幅減、株式市場離れを象徴


ニュース 金融 作成日:2008年11月26日_記事番号:T00011841

10月のM1Bが大幅減、株式市場離れを象徴

 
 中央銀行は25日、10月のマネーサプライ(通貨供給量)のうち、株式市場への投資可能資金の指標となる「M1B」の伸びが現金通貨に準通貨(定期預金など)を加えた「M2」の伸びを11カ月連続で下回ったと発表した。26日付蘋果日報が伝えた。

 M1Bは前年同期比で4.08%の大幅減となったのに対し、M2は同4.09%の増加を示した。世界的な金融危機で、個人投資家が海外投資ファンドを解約した資金を定期預金に預け、株式市場への投資を見送った結果とみられる。

 それを示すように、域内銀行の定期預金残高は3,151億台湾元(約9,000億円、同10.41%増)増え、1999年3月以来で最高となる12兆3,240億元を記録した。M1BとM2の伸び率は昨年12月にデッドクロスを示した後、その差が拡大している。

 永豊金融控股の黄蔭基首席エコノミストは「中央銀行は台湾元安を容認して輸出を支援するとみられ、市場では台湾元安を見込む心理が外資の投資資金引き揚げを助長する可能性があるため、台湾株の反発余地は限られる」と分析した。