ニュース 電子 作成日:2024年11月4日_記事番号:T00118418
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は、12月初旬に米国アリゾナ州の第1工場(Fab21 P1)の完工式典を開催し、4ナノメートル製造プロセスで生産した半導体が完成するようだ。TSMCが海外で先進プロセスで生産した初の半導体となる。9月に生産を開始しており、アップルが初の顧客だ。消息筋によると、TSMCは第1〜第3工場(P1~P3)に続き、第4〜第6工場(P4~P6)まで拡張する準備をしているようだ。4日付聯合報などが報じた。
完成式典には、TSMCの魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長、創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏のほか、▽米国のジーナ・レモンド商務長官、▽アップルのティム・クックCEO(最高経営責任者)、▽グラフィックスプロセッサー(GPU)大手、エヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勲)CEO、▽アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のリサ・スー(蘇姿丰)CEO──らが出席するとみられる。5日投開票の選挙で選ばれた米国の新大統領は来年1月に就任する予定だ。
TSMCのアリゾナ第1工場は2021年に着工し、9月から4ナノでの生産を開始した。当初は今年下半期(7〜12月)に4ナノで量産する計画だったが、人手不足などで来年第1四半期(1〜3月)にずれ込んだ。12インチウエハーを使用するメガファブで、月産3️万枚、クリーンルームは通常のロジックIC工場の2倍の広さだ。
第2工場(P2)は、4ナノプロセスで、28年に量産する予定だ。当初は、3ナノも導入する予定だったが、4ナノの受注が多いため、まず4ナノプロセスで生産し、状況を見ながら3ナノを導入する。月産5万枚。投資額は、第1と第2工場を合わせて計400億米ドル。
第3工場(P3)は、30年に量産する計画だ。2ナノや1.6ナノ(A16)プロセスを採用する。
■米大統領選後に拡張発表か
アリゾナ工場は敷地面積445ヘクタール。消息筋は、TSMCのアリゾナ第1工場のロビーに工場6基の模型が展示されていることから、第6工場まで拡張できると指摘した。
4日付経済日報は、5日投開票の米大統領選挙の共和党候補、トランプ前大統領は、米国で生産する企業に、法人税率を15%まで引き下げる公約を掲げており、トランプ氏が当選した場合、TSMCは第4~第6工場の拡張計画を発表する可能性があると報じた。
TSMCは、コメントを控えている。
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