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振安鋼鉄が工場閉鎖、中鴻が経営引き継ぎへ


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2008年11月26日_記事番号:T00011848

振安鋼鉄が工場閉鎖、中鴻が経営引き継ぎへ

 
 高雄市を拠点とする中堅鉄鋼メーカーの振安鋼鉄は、鉄鋼市場の低迷を受け、12月10日に工場を閉鎖する。振安鋼鉄の従業員330人は来年1月までに全員が解雇される。26日付工商時報などが伝えた。

 振安鋼鉄は朱安雄・元高雄市議会議長の一族が経営する企業で、冷延製品と亜鉛めっき鋼板を主力としている。2007年に経営破たんし、中国鋼鉄傘下の中鴻鋼鉄が既に債権の90%を引き継いでいる。来年第2四半期までに中鴻鋼鉄が振安鋼鉄の経営権を取得する方向で交渉が進んでいる。

 工場とオフィスビルなど振安鋼鉄の資産は、近く競売にかけられる予定で、中鴻による取得が有力視されている。

 中鴻鋼鉄が振安鋼鉄の設備を傘下に収めた場合、中鴻による冷延製品の生産能力は現在の年50万トンから150万トンへと増加する。振安は年産30万トンの熱処理亜鉛めっき製品の生産ラインも保有しており、中鴻の年間売上高は200億台湾元(約570億円)以上増える見通しだ。