ニュース 電子 作成日:2024年11月11日_記事番号:T00118543
ロイターが情報筋の話を基に10日伝えたところによると、ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は米国商務省からの通知を受け、11日から中国の顧客に対し7ナノメートル製造プロセス以降の半導体の出荷を停止すると通知したようだ。中国の顧客が米国の輸出規制を回避して、人工知能(AI)半導体を華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)に提供している疑いがあると指摘されたためだ。11日付経済日報などが報じた。
米商務省はノーコメントだ。TSMCは、同社は輸出規制を含む全ての規制を遵守するとだけ表明した。
出荷停止の対象は、7ナノ以降のAIアクセラレーターやグラフィックスプロセッサー(GPU)で、スマートフォンや車載向け半導体は対象外のようだ。
中国の業界関係者は、AI半導体を使用する中国のスタートアップなどが深刻なダメージを受けると予想した。
ロイターが10月26日に消息筋の情報として伝えたところによると、TSMCが中国のIC設計会社、厦門算能科技(アモイ・ソフゴ・テクノロジーズ)向けに生産した半導体が、ファーウェイが22年に発表したAIプロセッサー「昇騰(アセンド)910B」の中から見つかったため、ソフゴへの出荷を即停止した。アセンド910Bは中国で最先端のAI半導体とされる。
11日付電子時報によると、TSMCの出荷停止を受け、中国のファウンドリー大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)の7ナノは既にファーウェイ向け出荷が逼迫しているため、サムスン電子への発注が増える見込みだ。
■設備5社に中国の顧客リスト要請か
英フィナンシャル・タイムズ(FT)の8日報道によると、米下院の「米国と中国共産党間の戦略的競争に関する特別委員会(中国特別委員会)」は、国家安全保障と台湾の安全を念頭に、▽オランダの半導体製造装置大手、ASML、▽東京エレクトロン(TEL)、▽米アプライドマテリアルズ、▽米ラムリサーチ、▽米KLA──に対し、中国の顧客リストを提供するよう要請したとされる。半導体設備の中国への流れや役割などを把握するためという。
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