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作成日:2008年11月26日_記事番号:T00011857
大型パネルQ3シェア、韓国に逆転許す
台湾パネルメーカー全体の第3四半期の大型パネルの世界シェアは、前年同期比で4ポイント下落して43.5%となった。一方、韓国メーカーは4.1ポイント上昇の43.8%までシェアを拡大し、台湾勢から世界首位の座を奪った。台湾元は年初来、対米ドル下落率がわずか3%だったのに対し、韓国ウォンは40%近くに達しており、価格面で圧倒的優位に立ったことが主因だ。市場調査会社、ディスプレイサーチの統計として、26日付自由時報が報じた。
また、パネルの需要不振を受け、台湾メーカーは第3四半期から減産措置を開始。一方韓国メーカーは、自社グループの大手ブランドがパネルの自給率を高め、稼働率を維持した。ディスプレイサーチによると、世界のパネル生産量は84.5%まで下がっているが、そのほとんどが台湾メーカーの生産能力利用率低下によるものだという。
台湾メーカーは利益でも韓国メーカーに大きく水を開けられている。台湾2強の友達光電(AUO)、奇美電子(CMO)の第3四半期粗利益率は、それぞれ8%、3%まで落ち込んだが、LGディスプレイ(LGD)は13%を記録した。また、台湾勢ではAUOと群創光電(イノルックス・ディスプレイ)以外は同期、赤字となったに対し、LGDは台湾元にして80億元(約230億円)近い利益を計上した。