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作成日:2008年11月26日_記事番号:T00011858
フォックスコン、大規模リストラを否定
中国メディア、毎日経済新聞の報道に基づいて26日付経済日報が報じたところによると、最近インターネット上で、鴻海集団傘下の富士康科技集団(フォックスコン)の上海松江工場が既に半停止状態となり、江蘇省昆山工場では残業手当が支給がストップ、さらに杭州、深圳などの工場では15~30%の人員削減が行われているという観測が流れている。これに対しフォックスコンは、「いかなるリストラ計画も存在しない」と否定している。
毎日経済新聞の調査によると、フォックスコン従業員からは、▽最近残業に関する管理が厳しくなった(深圳工場)▽上層部が20%の人員削減を命じている(深圳龍華技園区の調達部門)▽上層部は加工人員、管理職とも10%ずつ削減を指示(宝源科技園区のモジュール工場幹部)▽2~4カ月の無給休暇を強制(一部従業員)──などという声が聞かれたという。
こうしたリストラ観測が絶えない中、鴻海の丁祈安副総経理は25日、「世界的な経済危機は既に製造業、開発途上国にまで波及しており、企業としては対策をとる必要がある」と語った。ただ、「現段階で鴻海は『財源確保』、『事業転換』、『節約』を最重要方針としており、リストラについては弱者保護の精神に基づいて対応する」と語った。