ニュース 商業・サービス 作成日:2024年11月15日_記事番号:T00118642
三井アウトレットパーク(MOP)台湾林口(新北市林口区)の第2期「三井アウトレットパーク台湾林口Ⅱ館」が14日、グランドオープンした。Ⅱ館の村原良祐・董事総経理は、16年にオープンした第1期「三井アウトレットパーク台湾林口Ⅰ館」を合わせて店舗数は300店となり、2025年は来店客延べ1400万人、売上高は前年比50%増の125億台湾元(約600億円)を狙うと語った。15日付工商時報などが報じた。
三井アウトレットパーク台湾林口Ⅱ館(台湾三井不動産リリースより)
三井アウトレットパーク台湾林口Ⅱ館は地上4階、地下1階建てで、投資額は46億元以上。21年7月に着工し、10月23日にプレオープンした。試験営業期間の休日は1日当たり延べ6万人が来店した。
村原・董事総経理は、台湾人の日本旅行が増えており、売り上げに影響があるものの、今後もアウトレットブランドや飲食店を増やしていくと語った(台湾三井不動産リリースより)
Ⅱ館の店舗は約100店。▽台湾初出店のキッズファッション、「MARKEY’S(マーキーズ)」、▽林口エリア初出店のベビー・マタニティー用品専門店、「アカチャンホンポ」(赤ちゃん本舗)、▽北部初出店のデジタルテーマパーク、「リトルプラネット」──など親子向けの物販やエンターテイメント施設を充実させた。新北市最大の台湾無印良品(MUJI台湾)やユニクロなど、地元住民の買い物ニーズにも応える。
フードコートのそばに、子どもが遊べるスペースを設けた。子どもを見守りながら食事することができる(台湾三井不動産リリースより)
Ⅱ館の運営会社の三新二奥特萊斯の村原・董事総経理は、新北市林口区は人口増加率が高く、23年の来店客は840万人以上、売上高は79億元で、今年は延べ1000万人を超える見通しだと説明した。今年1~10月の売上高は前年比3.6%増の64億元だった。
アカチャンホンポ(14日=中央社)
村原・董事総経理は、日本と比べるのは難しいが、台湾の消費力は非常に強いと語った。特に大きな違いは、台湾人は飲食を重視していることで、日本の店舗では飲食店の割合が平均15%だが、三井アウトレットパーク台湾林口は30%近いと説明した。以前の台湾人はあまり衣料品にお金を使わなかったが、最近は流行に敏感な消費者が増え、売上高が増加していると語った。
■アウトレット7店、競争激化
村原・董事総経理は、台湾の消費市場は成長の余地があり、まだ拡大のチャンスがあると語った。
三井アウトレットパークは、台湾林口のほか、▽三井アウトレットパーク台中港(台中市梧棲区)、▽三井アウトレットパーク台南(台南市帰仁区)──の計3店。
台湾にはこのほか、▽台湾高速鉄路(高鉄)桃園駅前の華泰名品城(グロリアアウトレット)、▽麗宝アウトレットモール(台中市后里区)、▽新光三越百貨のSKMパークアウトレッツ高雄草衙(高雄市前鎮区)、▽義大世界購物広場(EDAアウトレットモール、高雄市大樹区)──を合わせ、大型アウトレットが計7店ある。グロリアアウトレットは、28年に高鉄嘉義駅そばに2店目を開業する計画だ。
15日付工商時報によると、台湾の人口2300万人で計算すると、アウトレットは最大4店で十分。競争がますます激化しそうだ。
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