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ポリ乳酸容器、プラスチック回収への混入が問題化


ニュース その他分野 作成日:2008年11月27日_記事番号:T00011869

ポリ乳酸容器、プラスチック回収への混入が問題化


 スーパーなどでトウモロコシを原料とし、自然分解性がある「ポリ乳酸(PLA)容器」の普及が進んでいるが、消費者がこれをリサイクル用のプラスチックごみと混ぜて廃棄するケースが続出し、プラスチックの再生過程に支障を来している。27日付聯合報が伝えた。

 ポリ乳酸容器は現在、鶏卵や果物などの容器として使用されているが、外観では見分けがつかず消費者がプラスチックだと思い込んで廃棄するケースが多い。ポリ乳酸容器は石油を原料とする一般のプラスチック容器と分子構造が根本的に異なるため、両者が混じった廃棄物から生産される再生プラスチックは品質は著しく低下してしまう。回収業者は「人手でポリ乳酸容器をより分けているが、作業には限界がある」と嘆く。

 大手スーパーや量販店では行政院環境保護署の規定により、プラスチック容器からポリ乳酸容器への切り替えが進んでいるが、消費者にポリ乳酸容器を一般ごみとして廃棄してもらう広報活動は不足している。

 また、ポリ乳酸容器はトウモロコシを原料としているため、穀物価格の上昇を促す恐れがあるほか、使い捨て可能な特性上、必ずしも環境保護効果が上がらないとの指摘もあり、今回のトラブルは普及促進の是非をめぐる論議にも一石を投じそうだ。