ニュース 電子 作成日:2024年11月26日_記事番号:T00118811
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)はきょう26日、南部科学園区(南科、南部サイエンスパーク)楠梓園区(高雄市楠梓区)の2ナノメートル製造プロセスを導入する第1工場(P1)の設備搬入式典を開催する予定だ。当初の予定より半年以上早まった。12月から半導体設備を数百台搬入する予定で、早ければ来年第2四半期(4〜6月)末に試験生産を開始するとみられている。26日付経済日報などが報じた。
TSMCは設備搬入式典を社内の非公開イベントとしている。広報担当者は25日、コメントを控えた。半導体設備サプライチェーン(供給網)関係者によると、秦永沛(ワイピー・チン)執行副総経理兼共同営運長(エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼共同最高執行責任者、共同COO)が式典を取り仕切り、陳其邁・高雄市長やサプライヤーが招待されている。
TSMCの高雄工場は2022年下半期(7〜12月)に着工した。高雄で同社初の生産拠点となる。当初は25年第3四半期(7〜9月)に設備搬入する予定だった。
TSMCは高雄で第1工場の第2期や第2工場(P2)、第3工場(P3)を建設中で、第4工場(P4)と第5工場(P5)は環境影響評価(環境アセスメント)を開始したとされる。
■高雄と新竹工場、25年量産
TSMCの2ナノ生産拠点は高雄工場のほか、新竹科学園区(竹科、新竹サイエンスパーク)宝山用地(新竹県宝山郷)の工場があり、いずれも25年に量産を開始する予定だ。竹科宝山第1工場は4月から設備搬入を開始し、第2工場も順調に進んでいる。米アップルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が最初の出荷先となる見通しだ。
TSMCの魏哲家(シーシー・ウェイ)董事長は10月17日に開催した業績説明会で、2ナノ需要は3ナノより強く、AI(人工知能)サーバー向けのA16(1.6ナノに相当)需要も強いと説明していた。
AIやハイパフォーマンス・コンピューティング(高性能計算、HPC)の需要が強いため、市場ではTSMCは新竹や高雄工場のほかに、早ければ25年末〜26年に、南科の一部生産ラインを2ナノに切り替えるとのうわさが浮上している。
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